ゲーミングPC用を持っているならば、仮想通貨のマイニングに興味を持つ人が多いはずです。なぜならこの2つは共通する知識が多く、使う道具もほぼ一緒という特徴があるからです。
そんな中、ゲーミングPCと仮想通貨マイニングPCの数少ない違いのひとつが「マザーボード」です。ゲーミングPCとマイニング用PCのマザーボードは、一体どこが違うのでしょうか。
ゲーミングPC用マザーとマイニング用マザーの明らかな違い
この2者は、要求される性能や想定しよう環境がほぼ同じという特徴があります。どちらも「中~高負荷状態」が長く、耐久性の高さが問われます。
また、搭載するCPUやGPUの性能が高いため、マザーボード上を流れる電力が多くなります。これはコンデンサや基盤の品質が重視されることに繋がるわけです。
このように「耐久性」と「パフォーマンス」の両輪が求められる2者の間で決定的に異なる点、それは「PCIeスロットの数」でしょう。
マイニング用マザーボードは3枚以上のGPUを搭載できるよう、PCIeスロットの数が多くなっています。通常のゲーミングPC用マザーボードは、多くてもGPUを2枚~3枚搭載するのが限界ですあkらね。
また、複数のGPUを安定稼働させるための回路設計や、「24時間365日稼働」を前提とした安定性への配慮もゲーミングPCより優れた点といえます。
ゲーミングPC+マイニング=「GaMiner」という新概念
大手マザーボードメーカーの一角であるBIOSTARが、新しいPCのジャンル「GaMiner」を提唱していることはご存じでしょうか?
GaMinerは「Gaming(ゲーム)」と「Mining(マイニング)」を掛け合わせた造語です。ゲームと仮想通貨マイニングを共存させるPCや、この2つを同時に行うPCユーザと考えても良いでしょう。
つまり、普段はハイエンドGPUを搭載したゲーミングPCでゲームを楽しみ、それ以外の時間は仮想通貨マイニングに勤しむというスタイル。ゲーミングPCの有効活用としてよく提案されている方法です。
仮想通貨マイニングへの流用を考えているのなら、あらかじめマイニング対応のマザーボードでゲーミングPCを組んでおき、必要に応じてGPUを追加していくという方法が現実的かもしれません。
例えばBIOSTARのゲーム&マイニング用マザーボードである「TB250-BTC PRO」は、GaMinerの典型例といえるでしょう。ただマザーボードよりもグラフィックボードの性能こそが命ですから、「ゲームしながら暗号通貨を採掘!GPUマイニング」も読んでおいてください。
ゲーミングノートPCでもGaMinerは可能!
ゲーミングノートPCでもマイニングとゲームを両立させることは可能です。個人的には「外付けGPUボックス」で外部GPUと接続したPCが向いているのかなと感じます。「外付けGPUボックス標準搭載の13型フルHDゲーミングPC」なんてものもあります。
なぜならマイニングやゲームとその他の作業をはっきり区別できるからです。例えば電気代が安い夜間の間だけGPUをつないでマイニングを行う、という方法であれば投資効率が上がりますし故障リスクも減ります。
Thunderbolt3接続の外付けGPUでモバイルPCを「GaMiner」なモンスターPCに生まれ変わらせる。まさに一石二鳥のアップグレード方法といえるでしょう。