ゲーム用PCには色々なサイズがあります。同じCPU、メモリ、グラフィックボードを搭載しているのに小型なゲーム用PCもあれば、フルタワーの大型もあります。
ではPCケースによってどのような違いがあるのでしょうか。そしてどのPCケースを選ぶのが正解でしょうか。違う部分を比較しながらおすすめのものをご紹介します。
省スペース性なら小型ケース
最初に思い浮かぶ違いは単純な大きさです。PCケースが大きければ置く場所を考えなければなりません。部屋が広かったり、机が大きいなら大型でもいいでしょうけど、置き場所が限定されているなら小型なPCケースがおすすめです。
小型なゲーム用PCといえばドスパラのガレリア STが人気です。ミドルスペックながら思い通りの場所に設置できるサイズです。他のBTOメーカーにも小型ゲーム用PCはありますが、スペックや性能を見るとドスパラが断然おすすめです。
ドスパラにはミドルスペックではなく最強性能のグラフィックボードを搭載したモデルまであります。数年前なら小型ゲーム用PCは省スペース性はいいけれど、温度が高くて性能が下がるなんて言われていましたが、GTX10シリーズ以降はそんなことはなくなったので非常におすすめです。
拡張性の高さが違う
ハイスペックな小型ゲーム用PCがあるなら、大型なんて必要ないのでは?と思うかもしれませんね。しかし大型PCケースにもメリットがあります。
一番の違いは拡張性です。小型なPCケースには小さなマザーボード、大型なPCケースに大きなマザーボードが採用されます。チップセット含めて性能が違うというのもありますが、挿せるパーツの数が最大の違いです。
例えばメモリスロット。小型だとメモリスロットが2つしかありません。ミドルタワー以上ならメモリスロットは4つあります。この時点で最大メモリ搭載量に違いが出ます。
小型だと16GB x 2で32GBが限度ですが、メモリスロットが4つなら16GB x 4で64GBとか、32GB x 4で128GBまで増やせます。「メモリの選び方」の記事で紹介したように、あとからメモリを増やしたい時に全部取り替えるのか、それとも追加だけすればいいのか、という違いがあるので、大型PCケースのほうが使い勝手は確実にいいのです。
また拡張スロットの数にも差があります。グラフィックボードを2枚搭載するなら、大型PCケースしかありません。拡張スロットの数もそうですし、グラフィックボードを2つ搭載できるスペースがなければ不可能です。
グラフィックボード以外にもサウンドカードを追加できるメリットがあります。小型PCケースだと拡張スロットが1つ空いていても、スペースがなかったりするので、色々カスタマイズしたいなら大型PCケースのゲーム用PCがおすすめです。
大型ならケースファンを増やせる
小型PCケースは完成された存在です。一切のカスタマイズができません。人気のカスタマイズのひとつにケースファンの追加があります。トップケースファンやサイドケースファンを追加することより、ゲーム用PCの温度を下げるのが狙いです。
けれども小型ケースにはファンを追加する場所がありません。ただでさえパーツが密集して温度が上がりやすいのに、温度を下げる仕組みを施せないわけです。
一方、大型PCケースには種類にもよりますが、ケースファンを何個も追加できます。そのおかげでゲーム用PCの温度を下げることができます。
熱暴走を防ぐことができるのはもちろんのこと、低温度で使い続けることによりゲーム用PCが長持ちするメリットがあります。ゲーム用PCを長く使いたいなら温度に気をつけるのは常識です。だからゲーム用PCの故障の確率を下げたいなら、ケースファンを追加できる大型PCケースがおすすめです。