マイクロソフト社の大ヒット商品となったSurfaceシリーズは、もはやノートPCの定番ともいえます。
その圧倒的な薄さとユーザビリティの高さ、確かな性能で多数のファンを獲得しました。ではSurfaceシリーズ、果たしてゲーミングPCとしては通用するのでしょうか。
Surface Pro 5の性能
まず、最新のSurface Pro 5の性能を見ていきましょう。
○Surface Pro 5のスペック
CPU | Kabylake Core m3, i5, i7のいずれか |
GPU | Intel HD Graphics 615 (m3)、Intel HD Graphics 620 (i5) 、Intel Iris Plus Graphics 640 (i7) |
メモリ | 4GB,8GB,16GBのいずれか |
ストレージ | 128GB, 256GB, 512GB, 1TBのいずれか |
Surface Pro 5にはいくつかのモデルがあるため、パーツのグレードにも差があります。超薄型ノートPCとしては十分な性能なことは間違いないでしょう。
Surface ProはゲーミングPCとして使える?
結論から言うと、「場合によってはイエス」が答えになるかと思います。ではどのような場合かというと、以下2点を満たしたときです。
・プレイするタイトルが重量級の3Dゲームではないこと
・i7搭載モデルであること
ここでポイントになるのは、i7に内蔵されている「Intel Iris Plus Graphics 640」です。Iris Plus Graphicsは、通常の内蔵GPUである「Intel HD Graphics」の上位版で、より高い描画性能を誇ります。
実際に3DMARKのFire Strikeを用いたベンチマーク結果を見てみましょう。
○3DMARK・Fire Strikeのベンチマーク結果
・Intel HD Graphics 620…808
・Intel Iris Plus Graphics 640…1264
このように、実に1.5倍以上の性能差があることがわかります。「何とか動く」というタイトルならば、この差はかなり大きいはずです。
特に国産のMMORPGやFPSなら、Iris Plus Graphicsではプレイ可能なものがいくつもあるでしょう。
thunderbolt3への対応で一気にゲーミングPC化も
現在のところ、Surface Proはthunderbolt3に正式対応していないようです。しかし、今後のモデルでthunderbolt3を正式サポートするようになれば、一気にゲーミングPCへの道が拓けます。
ご存じのように外部GPUボックスを接続できるthunderbolt3は、ノートPCのゲーミングPC化の「要所」です。
モバイルの軽快さと外部GPUのパワーが組み合わされば、ゲーミングPCの固定観念を覆す存在になるでしょう。今後のSurfaceシリーズの進化に注目したいところです。