デスクトップを選ぶべき理由とは
「ゲーム用ノートPCは性能が低いからデスクトップにしておいたほうがいいよ」なんてアドバイスは過去のもの。GeForce GTX10シリーズでついにノートPCの性能がデスクトップに追いつきました。
旧世代であるGTX700Mシリーズから徐々にノート用グラフィックボードの性能が徐々に向上してきましたが、それでもデスクトップにはまったく叶いませんでした。
しかしGTX10シリーズは違います。デスクトップ用とノート用とで若干性能が異なるものの、GTX1060のように同じ名前を冠することだけのことはあります。
性能を比較
ではどれくらい性能差があるのか解説します。最もわかりやすい調査の仕方は世界的に人気のあるゲーム用ベンチマークソフトの3DMARKでしょう。3DMARKのスコアを比較すれば一目瞭然です。
デスクトップ用GTX1060だと3DMARK FireStrikeのスコアは約11000です。ノート用GTX1060だと約10000です。ノート用のほうが若干性能が低いですが、これはもうほとんど同等と言っても過言ではないでしょう。
もちろんGTX1070やGTX1080でも同じような結果になっています。だから今はゲーミングノートPCのほうが性能が低いなんてことはありません。少なくともグラフィック性能に関しては。
価格とコスパを比較
しかし性能が同じだからといって価格まで同じではありません。GTX1060搭載モデルを比較してみましょう。ドスパラでGTX1060 6GB搭載デスクトップの最安値が124980円です。GTX1060搭載ノートPCの最安値は179980円です。55000円もの差があります。
なぜこんなに価格差が開いてしまうのでしょうか。まず第一の理由として液晶モニターが搭載されていることが挙げられます。ノートパソコンはキーボードと液晶モニターが最初から搭載されています。さらにデスクトップにはないトラックパッドや無線LAN機能なども有しています。
第2の理由として開発費があります。デスクトップの場合はケースやパーツは仕入れたものを組み立てているだけです。でもノートは自社で設計・製造しています。この製造費が途方もない金額で、どうしてもノートPCに上乗せせざるを得ないそうです。
だからコスパを比較したらノートPCはどうやってもデスクトップには勝てません。それに拡張性やメンテナンス性もデスクトップのほうが遥かに優れていますから、明確な理由がない限りはデスクトップゲーム用PCをおすすめします。