メモリは通常、基盤(板の部分)とチップ(黒い四角形の部分)で構成されており、それぞれ異なるメーカーが製造していることもあるのです。
したがって、どのメーカーが基盤とチップを作っているか、知っておく必要がでてきます。この組み合わせによって品質がだいぶ変わりますからね。
メジャーチップメーカーを知ろう
まずメモリのチップを作っているメーカーを紹介しますね。自作PCやBTOパソコンに興味がある方なら聞いたことがある名前が多いでしょう。
メジャーチップメーカーとして有名なのは、サムソン、ハイニックス、マイクロン(Crucial)、エリクサー(elixir)あたりでしょうか。最近はあまり見なくなりましたがエルピーダなんかも高品質なことで有名でした。
こういったメジャーチップメーカーは、チップだけではなくモジュール部分(基盤部分)も製造しており、チップも基盤も同一メーカーとしてメモリをリリースできます。
一般的に基盤、チップともに同一メーカーのほうが好まれる傾向にありますが、最近ではメーカーが異なってもそこまで気にすることはないでしょう。
基盤(モジュール)メーカーについて
トランセンド(Transcend)、CFD販売、バッファロー(BUFFALO)あたりは有名ですね。また、国内産の高品質メモリを供給しているセンチュリーマイクロもこの中にはいるでしょう。
かつてはセンチュリーマイクロの基盤にエルピーダのチップを載せた、基盤もチップも日本製な高品質メモリが支持されたこともありましたが、価格が高いことがネックでした。
実はエルピーダは2012年に倒産してしまい、今ではセンチュリーマイクロ基盤&エルピーダ製チップという純国産メモリを拝む機会がなくなってしまい、非常に残念です。
人件費や製造コストが安い海外勢にシェアを奪われており、基盤メーカーもチップメーカーも日本国内から姿を消しつつあります。
国内産にこだわるならサンマックスもおすすめ
数少ない国内メモリメーカーとして、サンマックスがあります。サンマックスではかつてセンチュリーマイクロ&エルピーダの組み合わせで純国産メモリが存在したように、今でもエルピーダチップを使い続けている数少ないベンダーです。
エルピーダは倒産後、米国のマイクロン社に買収されたため、エルピーダのロゴ(ELPIDA)を持った国産チップは非常に貴重で、サンマックス基盤でも限定品などでしか手に入らないでしょう。
サンマックスは、センチュリーマイクロと並んで品質が高いことで有名な基盤メーカーですので、予算に余裕がある方は購入してみてはいかがでしょうか。チップも高品質なものを厳選していますので、安心できるメーカーですよ。