AMDの最新CPU「Ryzenシリーズ」が発売されました。それまでAMDのCPUって安いけれど性能はイマイチで、INTEL CPUに比べるとあまり選ぶ人が少なかったです。実際CPUのシェアは9割がINTELが握っています。
でもRyzenシリーズが発表された途端にパーツ業界が騒然となりました。INTELのBroadwell-EやKaby Lakeのような最新CPUを圧倒する性能だからです。しかもコスパまでも勝っているので、いよいよAMDがINTELの牙城を崩すきっかけになりそうです。
Ryzenシリーズ一覧
ではRyzenシリーズにはどんなCPUがあるのでしょうか。モデルとスペック一覧をご紹介します。
型番 | 定格クロック | ブーストクロック | コア・スレッド数 | TDP |
---|---|---|---|---|
Ryzen 7 1800X | 3.6GHz | 4.0GHz | 8コア16スレッド | 95W |
Ryzen 7 1700X | 3.4Ghz | 3.8GHz | 8コア16スレッド | 95W |
Ryzen 7 1700 | 3.0GHz | 3.7GHz | 8コア16スレッド | 65W |
どれも8コア16スレッドです。INTEL CPUの8コア16スレッドといえば、最高級に近いCore i7-6900Kが該当します。Core i7-6900Kは定格3.2Ghz、最大3.7Ghzなので、Ryzen 7 1700とRyzen 7 1700Xの中間くらいの性能ですね。
しかし注目したいのはTDPです。Core i7-6900KのTDPが145Wなのに対し、Ryzen 7 1700Xが95W、Ryzen 7 1700が65WとRyzenシリーズのTDPが非常に低いことがわかります。発熱が少ないだけでなくオーバークロックもしやすいため、あらゆる面でRyzen CPUのほうが優れているのです。
おすすめのRyzen CPU搭載ゲーム用PC
そんなRyzenシリーズ搭載のBTOパソコンがあちこちから早速販売されています。ゲーム用PCでRyzen CPUを使おうとする人も多いでしょう。今のところドスパラからバランスの良いRyzen CPU搭載ゲーム用PCが販売されています。
ドスパラ ガレリア AT
CPU | Ryzen 7 1700(定格3.00GHz、最大3.70GHz) |
メモリ | 8GB(PC4-19200) |
グラフィックボード | GeForce GTX1060 6GB |
ストレージ | 500GB SSD + 2TB HDD |
Ryzen 7 1700 + GTX1060 + メモリ8GBのミドルスペックゲーミングPCです。CPUだけが突出してハイエンドクラスな感じですね。
でもGTX1060はかなり万能なので、そこそこ重いオンラインゲームをプレイしつつ、CPUエンコードも楽しみたいという方には一番ぴったりなゲーム用PCです。
ドスパラ ガレリア AF
CPU | Ryzen 7 1700(定格3.00GHz、最大3.70GHz) |
メモリ | 16GB(PC4-19200) |
グラフィックボード | GeForce GTX1070 8GB |
ストレージ | 500GB SSD + 2TB HDD |
バランスを考えるとこのゲーム用PCがおすすめです。Ryzen 7 1700 + GTX1070 + メモリ16GBです。なんでもできる完璧なパーツ構成です。最新ゲームをしながらエンコードだってできます。
特にメモリ16GBなのがいいですね。最新ゲームをするにも他の用途で使うにもメモリ16GBあったほうがいいに決まっています。Core i7-7700K搭載モデルよりも遥かに性能がいいので、今ならこれがコスパ最強です。
ドスパラ ガレリア AG
CPU | Ryzen 7 1700X(定格3.40GHz、最大3.80GHz) |
メモリ | 16GB(PC4-19200) |
グラフィックボード | GeForce GTX1080 8GB |
ストレージ | 500GB SSD + 2TB HDD |
最強スペックならこのデスクトップです。Ryzen 7 -1700X + GTX1080 + メモリ16GBというハイエンド構成です。Core i7-6900K + GTX1080 + メモリ16GBだったら40万円くらいしますよ。
それなのにこのゲーム用PCは25万円以下で購入できます。Core i7-6900Kより高性能なのにこちらのほうが遥かに安いわけです。もう意味不明レベルの激安ゲーム用PCです。ハイエンドを格安で欲しい人におすすめです。