ビットコインを始めとした暗号通貨が注目されるようになった2017年。自作PC市場にもその波がやってきています。
特にグラフィックボード(GPU)を使ったマイニング(採掘)で、少額ながらも通貨を得ることができるため、一時的に品薄になったほど。
ではGPUマイニングとはどんな作業なのでしょうか?
片手間に暗号通貨を採掘できる「GPUマイニング」とは?
暗号通貨マイニング(採掘)は、データの解析と承認を手伝うことにより、報酬が通貨として付与される仕組みです。
採掘の方法としては大きく「CPUマイニング」「GPUマイニング」「ASICマイニング」があります。
この3つを、より効率が良い順に並べると「ASICマイニング>GPUマイニング>CPUマイニング」となります。
ちなみに最も採掘効率が良いASICとは、マイニング専用のマシンで、マイニング以外に使い道がありません。
また、とても高価で入手も難しいことから、個人ではあまり手を出しにくい製品といえます。
一方、GPUマイニングなら、市販されているグラフィックボードを使って行うことができるため、ASICに比べるとかなり手軽です。
ゲームや軽作業をしながらマイニングをしたり、寝ている間にマイニングをしたりすれば、少しずつでも暗号通貨が溜まっていくのです。
溜まった暗号通貨は、取引所に転送して売却することで現金化できます。つまり、ゲームや軽作業の合間にお小遣い稼ぎができるというわけですね。
GPUマイニングに適したグラフィックボードは?
あくまでも2017年時点でのお話ですが、GPUマイニングではAMD製のグラフィックボードが適していると言われています。
特に、Radeon RX 470から580は、複数の暗号通貨と相性が良いことから、GPUマイニングに適しているのです。
中でもRadeon RX 470は、コストパフォーマンスに優れていることからマイニング用GPUとして高い人気を誇ります。
その他、NVIDIAのGTXシリーズも、いくつかの暗号通貨と相性が良く、マイニング用GPUとして用いられています。
>> ゲーム用PCグラボのGeForceとRadeonを比較
ゲーム&マイニングならどのGPUが良い?
暗号通貨の種類にもよりますが、ゲーム用とマイニング用を兼任するのであれば「Radeon RX570/580」や「GeForce GTX 1070」がおすすめといえるでしょう。
>> GTX1070搭載ゲーム用PCのおすすめデスクトップとノート
これらはハッシュパワー(マイニングに割り当てられる計算量)を確保しつつ、ゲーム用途での描画能力にも優れているからです。
また、新製品のGTX1070Tiも、今後値段が下がれば優秀なマイニング用GPUになるでしょう。
ゲーミングPCの余力を使いながら暗号通貨マイニングにチャレンジした方は、ぜひこれらのGPUを狙ってみてください。