電源の品質を表す「80PLUS」は、今や電源選びの基準になりました。電源は容量もさることながら、変換効率の高さが重要だからです。BTOパソコンの電源も、大半が80PLUSのBRONZEやSILVER、GOLDあたりで占められていると思います(ドスパラとG-Tuneの電源ユニットを比較)。
最高品質を目指すなら最上位の「Titanium」を搭載したいところ。しかし価格がネック…という方に朗報です。なんとTitanium電源に、1万円を切るモデルが存在するのです。
圧倒的に安いTitanium電源「GP600T Titanium」
標準価格14000円弱、ツクモネットショップで税込7538円という驚異の価格を叩き出しているのがSegotepの「GP600T Titanium」です。れっきとした80PLUS Titaniumグレードで、出力は500W(ピーク時600W)と馬力もあります。
ケーブルは最近はやりのプラグインタイプではありませんが、フラットタイプを採用していて、+12Vも1系統で41Aと十分。ゲーミングPC用の高品質電源として使用できる代物です。本当に必要な部分だけに絞って作られた電源という印象ですね。
まさか7000円台で80PLUS Titaniumを出してくるとは思いませんでした。Core i5 8600+GTX1060程度ならば、この電源で十分安定するでしょう。
Segotepとはどんなメーカー?
あまり聞きなれない名前かもしれませんが、中国のPCパーツメーカー「Colorful Technology」が展開するブランドです。SSDやGPUのほうがよく知られているかもしれませんね。中国製だからといって著しく品質が落ちることはなく、比較的安定したブランドです。
そもそも既にPCパーツは中国、台湾勢に圧倒されていますから、海外製だからといって品質を疑っても仕方ないのですが……。決して「安かろう悪かろう」な電源ではありません。
コスパ重視派には嬉しい高品質・低価格電源
7000円台という価格は、本来80PLUS認証のBRONZEからGOLDあたりのものです。少なくともそれ以上のグレードではほぼ見かけません。
その点、「GP600T Titanium」は非常に稀な存在だといえます。いつ生産打ちきりになってもおかしくありませんから、在庫があるうちに確保してしまいましょう。個人的な体感では、同程度の性能を他のメーカーに求めるなら、最低2倍~2.5倍の価格になります。
またTitaniumの500Wなら、PCの構成次第ではGTX1070Tiも動作させられるでしょう。コスパを最優先するならば、見逃せない電源のひとつですね。「ゲーム用PCの電源ユニットの選び方」の記事も参考にしてください。