ゲーム用PCのCPUは非常に熱くなります。ゲーム用PCといえばグラフィックボードに負荷がかかるイメージがありますが、CPUもごりごり使うので、実はグラフィックボードよりCPUのほうが温度が高くなることが多いのです。
だからこそCPUをしっかり冷やさないとゲームの快適性も変わりますし、ゲーム用PCの寿命にも関わってきます。CPUの温度を冷やすためのパーツとして代表的なのがCPUファンとヒートシンクですが、忘れてはいけないのがCPUグリスです。
CPUとCPUファンについては「ゲーム用PCのCPUの選び方 2017」と「CPUファンの選び方」の記事を参考にしてください。
CPUグリスとは
CPUグリスなんて言葉を聞いたことがない人も多いでしょう。自作でもしない限り意識しないですし視界に入らないですからね。
CPUグリスとはCPUとCPUクーラーの間に塗るヌルヌルした液体です。CPUグリスがないとCPUの温度がとんでもないことになるので実は非常に重要な液体です。
またCPUグリスには様々な種類があり、CPUの温度をヒートシンクに適切に伝えられるかどうかの性能に違いがあります。当然効果が低いCPUグリスを使うとCPUの温度が高いままになってしまうので大問題です。
CPUグリスの種類と効果
CPUグリスの種類を見分ける一番簡単な方法が素材です。シリコングリス、シルバーグリス、ダイアモンドグリス等があり、一概には言えませんが、高級素材のほうが冷却効果が高くなります。また混合タイプもたくさんあります。
BTOゲーム用PCで選べるCPUグリスはあまり多くないものの、デフォルトで選択されているもの(大抵はシリコングリス)よりはシルバーグリスやダイアモンドグリスを選んだほうがCPUの温度を低く抑えられます。
アイドルの状態だとほとんど違いはありません。でもゲームをプレイしているときのようにCPUに負荷がかかると効果絶大で、高級CPUグリスのほうが5度くらい低くなります。
しかもCPUグリスは非常にコスパがいいことで人気があります。CPUの温度を5度低くするためには、CPUファンを高性能にしたり、あるいは空冷から水冷に変更する必要があります。少なくとも5000円、良いものだと1万円はかかります。
でもCPUグリスなら2000円程度で購入なものを選べます。どんなに高くても3000円です。だから意外と見逃しがちですが、冷却効果の高いCPUグリスに変更するのは本当におすすめです。