ゲーム用PCにはたくさんのパーツが搭載されています。どれもこれもハイスペックにしたいですが、それではお金がいくらあっても足りません。きちんと優先順位を考えるべきです。
ではゲーム用PCのパーツでお金をかけるべき優先順位ってどうなのでしょうか。ゲームが滑らかになったり、普段使いが快適になるパーツにお金をかけるべきですよね。
1.グラフィックボード
兎にも角にもグラフィックボードが最優先です。ゲーム用PCなのですからゲームが快適に動作しないとゴミ同然です。ゲームがサクサク動くかどうかはグラフィックボードの性能にかかっています。
だから他のパーツを妥協してでもまずはグラフィックボードを強化してください。例えばCore i7-7700K+GTX1060 6GBとCore i7-7700+GTX1070で迷っているなら、確実に後者がおすすめです。
2.SSD
優先順位の二番目はSSDです。「え?CPUやメモリじゃないの?」と驚く人がいるかもしれませんね。確かにストレージをHDDではなくSSDにしたからといってゲームのフレームレートが劇的に向上するわけではありません。むしろほぼ変わりません。
しかしWindowsが速攻で起動する、ゲームクライアントが素早く立ち上がる、ブラウザがサクサクになる、インストールが数倍も高速になる、ゲームでマップの読み込みがすぐに終わる・・・とすべての作業において速度が向上するのでメリットしかありません。
HDDだけのゲーム用PCなんて遅くて使ってられません。SSDにすることで無駄な時間を大きく削減できるので優先度は非常に高いです。
とはいえSSDだけだと容量が足りなかったり、価格が高くなってしまうので、今はSSDとHDDを組み合わせるのがおすすめです。実際、多くのゲーム用PCが250GB SSD + 2TB HDDみたいなストレージになっています。
3.メモリ
メモリとCPUのゲームの影響度は同じくらいです。メモリ容量を増やしたり、高速なメモリを使ったりすることでフレームレートはわずかながら上昇します。
逆にメモリ容量が足りないと一気に重くなりますし、そもそもゲームが起動しなかったり、突然落ちてしまったりします。ゲームの推奨動作環境がメモリ8GBがなら最低でも8GB、可能なら16GBにするのがおすすめです。
4.CPU
ゲーム用PCの性能不足を感じてグラフィックボードを交換する人はたくさんいます。けれどもCPUの性能が足りないとグラフィックボードを交換してもあまり意味がありません。CPUが足を引っ張ってしまうのです。
だからCPUの性能不足が原因でゲーム用PCを買い換えるパターンが非常に多いです。CPUは交換が大変ですからね。メモリに比べても交換が大変なので、ゲーム用PCを買う時に初めから高性能なCPUにしておいたほうが、ゲーム用PCを長く使えます。
5.電源ユニット
ゲーム用PCのなかでも電源ユニットはとても重要なパーツです。しかし優先順位は低くしました。というのも、最近の電源ユニットってどれも故障率が低くて高品質なんですよね。
2010年以前は低品質な電源ユニットがたくさんありました。だから電源ユニットにお金をかけて自分のパソコンを守るべきだという考えが広まりました。(粗悪な電源ユニットだと他のパーツに被害が及ぶこともありました)
でも最近は電源ユニットの悪い噂って滅多に聞きません。BTOメーカーがゲーム用PCに採用している電源ユニットは、BTOメーカー自身が厳しく品質チェックしているので、どれを選んでも大丈夫です。
ただし容量と80PLUS認証規格だけは意識した方がいいです。ゲーム用PCの消費電力の2倍くらいの容量だと電源ユニットの電力効率がよくなり、熱も抑えられます。