ゲーム用PCの電源ユニットの選び方

ゲーム用PCのパーツのなかで最も理解しづらいのが電源ユニットではないでしょうか。ゲーム用PCのパーツを選ぶときってグラフィックボードCPUメモリストレージが中心で、どうしても電源ユニットは視野から外れやすいです。

でも電源ユニットはパソコンの心臓部とも言える非常に重要なパーツで、パソコンを自作する人は電源ユニットにお金をかける傾向があります。

それもそのはず電源ユニットが故障すると大変です。電源ユニットだけが壊れたら、すべてのケーブルを外して交換して、また接続し直さなければなりません。マザーボードの故障並みに面倒です。

さらに最悪のケースになると他のパーツを巻き込んで故障します。最近はそういうことはほとんどありませんが、昔は本当にマザーボード諸共破壊、なんてことがあったのです。

だから電源ユニットはしっかりした性能のものを選ぶことをおすすめします。と言っても選び方なんてよくわかりませんよね。パソコン初心者なら以下の3つの項目に注意してみてください。

  • メーカー
  • 80PLUS
  • 容量

電源ユニットのメーカー

グラフィックボードを製造しているメーカーがたくさんあるように、電源ユニットにも様々なメーカーがあります。価格.comやAmazonで人気の電源ユニットメーカーを調べてみると、大体以下のものが高評価です。

  • Seasonic
  • オウルテック
  • 玄人志向
  • Enhance

どのメーカーが良いとは一概には言えません。でも多くの人が選んでいる電源ユニットメーカーで、実際たくさんのパソコンに採用されていることからも、よくわからないメーカーよりは信頼できます。

80PLUS認証規格

正直メーカーの差なんて微々たるものなので、まず調査してほしいのが80PLUS規格です。今時の電源ユニットはどれも80PLUS認証を合格したものだけが販売されています。

80PLUSとは電力効率を表す規格で、STANDARDからTITANIUMまで電力効率の良さで区切られています。

電源負荷率
20% 50% 100%
80PLUS STANDARD 80% 80% 80%
80PLUS BRONZE 82% 85% 82%
80PLUS SILVER 85% 88% 85%
80PLUS GOLD 87% 90% 87%
80PLUS PLATINUM 90% 92% 89%
80PLUS TITANIUM 92% 94% 80%

ドスパラのサイトから引用しました。上級規格になるほど無駄がなくなり、少ない電力で効率よくパソコンを動かせます。あまり頑張らなくても大容量の電源を生み出せるので、発熱も小さくなり、ゲーム用PC全体への負荷も減ります。

だから80PLUSの上位規格の電源ユニットを選んだほうが壊れにくいですし、消費電力も抑えられるのでメリットだらけです。しかしもちろん価格が高くなっていくので、最近だとBRONZE、SILVER、GOLDの3つがコスパが良くて人気です。

電源ユニットの容量

80PLUSと一緒に考える必要があるのが容量です。ゲーム用PCはパーツ単位でTDPが決まっています。TDPとはどれくらい電力を消費するかの目安みたいなものです。

基本的にはパーツが高性能になるほど消費電力が上がり、それに伴い電源ユニットの容量も求められます。電源ユニットの容量が足りないとパソコンが動かなかったり、本来の半分の性能しか発揮できなかったりします。

だから電源ユニットの容量は少ないと困りますが、多くて困ることはありません。グラフィックボードを基準に考えると、GTX1060搭載ゲーム用PCだと500W、GTX1080搭載ゲーム用PCだと700Wの容量の電源ユニットが採用されていることが多いです。

BTOメーカーがきちんとTDPを計算し、容量不足にならないように電源ユニットを採用しているので電力が足りなくなることはありません。

ただ、電源ユニットは頑張れば頑張るほど電力効率が悪くなりなす。そして負荷がかかるほど熱くなります。電源ユニットの容量に余裕があるほうが電力効率が良くなり、温度も低く抑えられます。

電源ユニットへの負荷が低いほうが故障率は下がるので、ある程度電源ユニットの容量に余裕をもたせたり、80PLUSの上位規格のものを選ぶことをおすすめします。

BTOのゲーム用PCはいくつかの電源ユニットを必ず用意しています。だから私なら80PLUS BRONZEから80PLUS GOLDにアップグレードしたり、500Wから700Wに引き上げたりします。

信頼性の高い日本製コンデンサ

もう1つ表面的に見えない部分の選び方を解説します。電源ユニットにはコンデンサというパーツが組み込まれています。コンデンサの出来が酷いと膨張したり破裂したりします。

2002年、2005年に粗悪なコンデンサが世界的に大問題になりました。台湾製のコンデンサが原因で電源ユニットの故障率が上がり、それからは「日本製コンデンサが信頼できる」というのが世界の常識になっています。

台湾製コンデンサの大事件以降、電源ユニットメーカーだけでなくBTOメーカーも高品質な電源ユニットへの意識が高まり、今ではゲーム用PCの電源ユニットにかなりのお金を投じています。

そのおかげで昔はドスパラの電源ユニットは酷いと評判でしたが、今では人気の電源ユニットメーカーを取り揃えていますし、日本製コンデンサ採用の電源ユニットもラインナップに加わっています。

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