ゲーム用PCの故障原因を探っていくと、意外にも光学ドライブまわりだったことが何度かあります。
「光学ドライブってそんなに重要だっけ?」と驚くかもしれませんが、実は重大な事態を招くことがあるのです。
光学ドライブの不調=マザーボード不調の可能性
光学ドライブは、CPUやグラフィックボードなどに比べると軽視されがちなパーツです。OSやドライバのインストール以外でほとんど使うことがない…という方も多いはず。
実際、私も全くその通りですから。しかし、読み書きの不具合を放置していると、徐々に被害が拡大していくのです。
その理由は、光学ドライブが接続されているマザーボードにあります。光学ドライブはマザーボードに搭載されているSATAコントローラによって制御されています。
そして、SATAコントローラはストレージも制御している部分です。つまりSATAコントローラの不具合を放置していると徐々にストレージにも不具合が拡大し、PC自体が起動しなくなることも。
基本的にSATAコントローラは不具合が起きがちな部分ですので、不調が最も早く表れる光学ドライブの調子には注意しておくべきなのです。
SATAコントローラに不具合が起きたら?
マザーボードを交換してしまうのが早いですが、応急処置としてSATA増設カードをPCIスロットに装着するという方法があります。
価格は2000円前後からありますが、マザーボードでも安いものなら8000円程度から存在しますし、どうせならマザーボードも含めて一新…のほうが良いかもしれないですね。
定番なのは玄人志向から出ている「SATA3I2-PCIe」のような製品。(価格2700円前後)
光学ドライブの寿命は?
光学ドライブ自体の寿命は、使用頻度にもよりますが概ね4年程度でしょうか。結構故障しやすいパーツなので、久しぶりに使用してみたら動かない…というケースも多いのです。
また、結露が発生しやすい環境だと途端に故障率が上がるのも特徴。窓際にPCを配置していて冷気を浴びる一方、暖房などを強めに入れていると、結露がでやすいです。
光学ドライブ関連の故障を回避するには、いっそのこと外付けの光学ドライブをひとつ用意して、光学ドライブ無しモデルを選択する、という方法もあります。
突然のシャットダウンやフリーズなど、「まさか光学ドライブが?」と思うような事態を引き起こすこともあり、切り分けが難しいパーツです。
少しでも不具合を感じたら本体から取り外して様子を見るなど、素早い対応を心がけましょう。