HTPCサイズの筐体にミドルレンジのグラフィックボードを搭載するのは、至難の業です。しかもスリムタイプとなれば、もはやグラフィックボードの搭載は絶望的。
しかしShuttle社のスリム型ベアボーン「XH110G」なら、こういった自作ファンの不満を解消してくれるかもしれません。
GTX1050tiが搭載可能な小型スリムベアボーン「XH110G」
Shuttle社のスリム型ベアボーン「XH110G」は、20センチ×250センチ×7.8センチという辞書サイズながら、GTX1050Tiを搭載可能なベアボーンキットです。
内蔵されているマザーボードはH110Mチップセットを採用しており、第6世代、第7世代のIntel製CPUが載せられます。
つまり、Core i5 7500+GTX1050Tiといったミドルレンジな構成が、この小さな筐体で実現できるのです。
電源容量は180Wですから、ハイエンドグラフィックボードの搭載は難しいですが、「208.5mm×120mm×30mm以内で消費電力が75W以下」という条件に合致すれば、他のグラフィックボードも搭載可能。
2017年10月時点ではGTX1050Tiが最有力ですが、将来的にはもう少し高性能なグラフィックボードが積めるようになるかもしれませんね。
壁掛けやモニタ裏への配置も可能
XH110Gは、壁掛け(VESA)に対応しており、部屋の壁やモニター裏へのドッキングも可能です。省スペースかつそこそこの性能を追求するのなら、現状では最有力ベアボーンのひとつといえるでしょう。
HTPCサイズでミドルレンジCPU&グラフィックボードが搭載可能なベアボーンは貴重です。メインPCを新規購入する時に、現メインマシンのパーツを移植して、高性能サブマシンとして構築するのも面白いですね。
メモリも最大32GB!もちろん2.5インチSSDも搭載可能
メモリ搭載量は最大32GBで、DDR4-2133/2400に対応。また、ストレージは2.5インチサイズを1個搭載できます。
さらに驚きなのはM.2SSDも搭載可能なこと。サイズこそ小さいですが、電源容量の許す限りスペックを高められる土台があり、自作ファンの心をくすぐる仕様です。
M.2スロットは2つあり、ストレージのほかに無線LANモジュールも追加できるとあって、もはや何でもありのベアボーンですね。
4K出力にも対応!大画面モニターを一体型PCへ
H110Gは4K出力にも対応しており、大画面モニターの裏にドッキングさせれば高性能な一体型PCとして使用できます。
4K環境を省スペースかつそこそこの性能で実現できるポテンシャルがありますね。私も久々に欲しくなりました。
冷却能力にやや不安がありますが、スチール製ボディ自体がヒートシンク的な役割を果たしそうなので、それほど神経質になる必要はないでしょう。
小型省スペースなゲーミングPCの自作において、一押しのベアボーンです。