驚愕の安さで世間を騒がすことのおおい「ドンキ」ことドンキホーテが、ついに格安PCにも進出してきました。
果たしてドンキの格安PCは、どの程度の性能なのでしょうか。また、ゲーミングPCとして使うことは可能なのでしょうか。
実売価格2万円強!激安が売りのドンキ製「MUGA ストイックPC」
ドンキで売り出されている14.1型の超格安PC「MUGA(無我)ストイックPC KNW14FHD-SL」。
2017年12月から店頭に並んでいることもあり、すでに見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
税別19800円、実売価格2万円強という値段で、14.1型フルHDノートPCが買えるというのは、驚き以外の何物でもありません。
簡単にスペックを整理すると、以下のようになります。
OS:Windows 10 HOME 64bit
CPU:Intel ATOM x5-Z8350(Cherry Trail)(4コア4スレッド、1.44GHz~1.92GHz動作)
メモリ:LPDDR3 2GB(増設不可)
ストレージ:eMMC 32GB
ディスプレイ:14.1インチ IPS液晶 1,920×1,080
CPUには、かつてインテルのモバイル向けCPUとして主力だった「ATOM」シリーズを採用。動作クロック数こそ低いものの、4コア4スレッドと、メニーコア時代に対応しています。
また、メモリにはDDR3の低電圧・低消費電力版であるLPDDR3を採用。タブレットなどにも採用されている省電力メモリですね。
ストレージはeMMCを採用しており、SSDほどではないにしろ高速化されていることがポイントです。
ちなみにeMMCとは厳密にいえばSDカードの前身となるマルチメディアカードの規格で、組み込み型のマルチメディアカードがストレージとして使われているイメージになります。
このモデルの注意点は、メモリが2GBであること。Windows 10 HOME 64bitを起動&安定稼働させるギリギリのラインが2GBですから、過度の期待は禁物ですね。
MUGA ストイックPCの実際の使用感は?
筐体はプラスチックで、あまり高級感があるとはいえません。しかし、見かけ上は完全に通常のモバイルノートPCであり、IPS液晶の綺麗さも相まって、ブラウジングやSNSなら十分な使い勝手を誇ります。
また、ビジネス文書作成や表計算ソフトを使った簡易な資料作成でも、威力を発揮するでしょう。外出時専用の作業PCや、サブマシン、サードマシンとしてなら悪い選択肢ではないと思います。
実際に私も店頭で触ってみましたが「スペックで想像していたよりもまともに動く」というのが正直な感想でした。
メモリ2GBは相当きついだろうと思っていましたが、無駄を一切省いた素のWindows10だけあり、動作には問題ないようです。
ゲーミングPCとして使えるのか?
結論からいうと、MUGA ストイックPCはゲーミングPCとしては使うことができません。軽めのブラウザゲームであっても相当厳しいと思います。
そもそも、メモリとストレージが必要最低限ですからね。CPU以外はほぼ、最近のローエンド~ミドルレンジクラスのスマホ程度だと考えるべきでしょう。
しかし「とりあえず何でもいいからPCが使いたい」という状況なら、この安さは魅力的です。ゲーミングPCの補助的な存在として、超格安なサブマシンとしても役立ちそうですね。