FPSプレイヤーと通常のPCユーザーで、最も大きなこだわりの差といえば「マウス」かもしれません。
FPSプレイヤーで通常の光学マウスを使っている人はあまり見たことがないので……。皆一様にこだわりのゲーミングマウスを使用しています。
なぜそこまでゲーミングマウスにこだわるのでしょうか?
圧倒的な精度の良さがエイミングに影響する
FPSをプレイするとき、最も重要なのは「エイミング」です。日本語でいうと「狙った標的に当てる力」ですね。正直エイミングは反射神経や動体視力、腕や指の筋肉など、PC以外の要素が絡んでいます。
FPSがeスポーツと呼ばれるのは、このエイミングに肉体的素養が必要だからです。しかし、このエイミングをさらに高めるには、ゲーミングマウスの高い精度が必要不可欠。
ゲーミングマウスの多くは光学式をさらに進化させたレーザー式で、光の収束力を高めているためにポインターをズレなく動かせることや、マウスパッドの素材を選ばないことがメリットです。
また、微妙な動きやごく小さな動きにも対応し、エイミングを下支えしてくれます。
加えて、DPI変更(マウスポインタの速度変更)もかなり柔軟に対応でき、マウス自体の重さを専用の重りによって変更できるタイプもあるほどです。
長時間使用を前提とした専用設計
右利きには右手用の設計など、人間工学に基づいた専用設計で、持ちやすく腕に負担をかけない形状も、ゲーミングマウスが支持される理由のひとつです。
野球選手のグローブのように手に馴染み、腕の延長のように使えるように作られています。
ちなみに、通常のマウスは両手どちらでも使えるように左右対称な形状になっていますが、ゲーミングマウスでは右手の仕様に特化したものが多いですね。
では左利きの人はどうすれば良いかというと……、両利き用ゲーミングマウスを使うのがベターかもしれません。
一応、左手専用のゲーミングマウス「Razer DeathAdder 3500 Left」のような製品もありますが、絶対的に数が少ないです。
豊富なボタンと機能割り当てが便利
通常の3ボタン式マウスに比べると、ゲーミングマウスはボタンの数が多いことも特徴です。たとえば、任意のキーを割り当てたり、特定の動作(ブラウザの進むや戻るなど)を担当させたりできます。
こういったキーを利用して、キーボードを打つ手とのバランスを取りながら、自分なりの操作環境を構築できることが強み。
ちなみに、メモリ内蔵のゲーミングマウスであれば割り当ての設定をマウス自体に保存できるため、PCが変わっても設定をいじる必要がなくなります。
このようにゲーミングマウスは精密で使いやすく、多機能なことからFPSプレイヤー必須のアイテムのひとつとなっています。
もちろん、FPSプレイヤー以外が使っても非常に便利ですから、デザインやライティングといったPC作業でも作業を効率化できますよ。