Antecといえば、静音PCブームの火付け役となった名機「P180」や、その後継機でこれまた名機との呼び声高い「P100」などを輩出した一流のPCケースメーカーです。
そのAntecから、大型GPUやCPUクーラーの取り回しが楽々できる新ケースが発表されました。その名もP7シリーズ。今回はP7シリーズの2モデルを紹介します。
Antecの伝統を受け継ぐ「P7シリーズ」
Antecからリリースされた「Performance Series P7」は、これまでの伝統を受け継ぐ技術を採用しながら、低価格で購入できるPCケースです。
まず、Antecのお家芸ともいえる「二層構造の遮音パネル」を採用した「P7 Silent」。価格は約8500円で、ATXサイズのミドルタワーとしては決して高いものではありません。静音性重視のモデルなので、両面に遮音パネルを設置し、ファンも最低限にとどめた密閉型。
また、最大39センチの大型GPUの設置にも対応した広いスペースは、PCパーツ交換の作業効率もアップさせます。GTX1080Tiが大体30センチくらいの長さですから、いかに余裕があるかお分かりいただけるでしょう。ハイエンドGPUのSLI構成(2枚刺し)でも十分なエアフローを確保できそうです。
また、
- ドライバー要らずのツールレス設計
- ケース外から手を入れてCPUクーラーを取り付けられる「CPUカットアウト」
- SSDの専用スペースとして活用できる2.5インチシャドウベイ
などが特徴で、メンテナンス性や拡張性は十分に確保されてます。
アクリルパネル採用モデルも
P7シリーズはサイドパネルをアクリル仕様に変更したモデルもあり、こちらは「P7 Window」という名称です。縁取りの色が、緑、赤の2色から選べるうえ、内部が見える最近流行のモデルとあって、人気が出そうですね。RGB LEDによるパーツ装飾をほどこすなら、P7 Windowを選ぶと良いでしょう。
静音性重視のスタンダードPCケースならP7
1万円を大きく割る価格と、メンテナンス性、拡張性、静音性がすべてそろった老舗PCケースメーカーのモデルとあって、今後注目されそうです。AntecのPCケースは静音性もさることながら、密閉性を高めて吸気口を絞っており、強力なエアーフローを創り出しています。
「実はよく冷える」と昔から評判でしたから、今回のP7も非常に楽しみですね。組み立てやすいPCケースですから、ゲーミングPCの自作が初めての方にもおすすめです。