2017年12月時点で最強のGPUの一角といえば、nvidiaの「GTX1080Ti」です。このGTX1080Tiに、空冷と水冷のハイブリッドモデルが登場しました。
GTX1080Tiの中でも圧倒的な冷却能力で最速といわれているモデルです。
空冷+水冷で世界最速を目指す「iGame GTX1080Ti Kudan」
2017年12月9日にリンクスインターナショナルから発売された「iGame GTX1080Ti Kudan」は、水冷と空冷を組み合わせたハイブリッド冷却モデルです。
92mmの大型ファン3基と120mm水冷ユニットを搭載するという強力な冷却ユニットで、爆速1080Tiを冷やします。
GTX1080Tiのリファレンスモデル(標準仕様)は、コアクロックが1480MHzでブースト時最大1,582MHzですが、iGame GTX1080Ti Kudanではブースト時最大1,784MHzを実現。
リファレンスモデルと比較して12%の性能向上ということになりますね。同じGTX1080Tiとは思えないほどの能力向上ですから、圧倒的なハイスペックを求める層に人気がでそうです。
LCDモニタやワンタッチOCスイッチを搭載
iGame GTX1080Ti Kudanは、GPUのステータスをリアルタイムに表示するLCDモニタやワンプッシュでOCが実行できる「ONE-KEY OC」を搭載しています。
前述したブースト時最大1,784MHzという圧倒的な動作クロックは、このONE-KEY OCを使用した場合の数値です。また、基盤もOCを前提としたオリジナル設計ということで、リファレンスモデルとは別物と考えて良いかもしれません。
ただし、厚みや重さがあり、3スロット占有型で重さは2.3kgにもなります。正直ちょっと重いかな…というのが私の感想ですね。
リファレンスモデルは2スロット占有型で重さが約1.5kg程度ですから、厚みも重さも1.5倍になります。ちょっとマザーボードの「たわみ」が心配です。
本体とは別にラジエーターも付属するので、心配な方は横置きで設置すべきかもしれません。
価格16万円強は買いなのか?
iGame GTX1080Ti Kudanの気になる価格は、税抜き159800円で、税込みの場合16万円を超えます。
一般的なGTX1080Tiの値段が9万円前後まで落ち着いていることを考えると、正直割高に感じますね。
しかし事実上GTX1080Tiの上位モデルともいうべき性能をたたき出すグラフィックボードですから、このくらいの価格は当然といえば当然です。
大手BTOショップの中ではツクモやarkで入手可能ですから、ゲーミングPCのスペックを飛躍的に向上させたい方にはおすすめの一品といえるでしょう。