PCパーツを安く買うコツのひとつとして、個人輸入(並行輸入)があります。PCパーツの大半は海外で製造・販売されているため、直接買い付けることで価格が安くなるのです。
しかし、安さだけを追い求めるあまり、思わぬトラブルに見舞われることもあり、注意が必要です。一体どんな点に注意すべきなのか、簡単にまとめてみました。
製品保証がない
全くないというわけではないのですが、極端に保証が受けにくくなります。例えばグラフィックボードは、海外で製造・販売されたものを国内の代理店が取り扱っています。
このとき、製品保証は国内の代理店が付けている場合が多いのです。従って、個人輸入する場合は製造しているメーカーが直接保証をつけている「メーカー保証」の有無をチェックする必要があります。
ちなみにamazonで個人輸入した場合は、amazon側で初期不良などに対応してくれる場合もあります。こういった制度をうまく利用するのが、個人輸入のポイントです。
説明書が日本語化されていない
海外メーカーの製品を直接購入するわけですから、当然説明書などはローカライズ(日本語化)されていないことが大半です。PCパーツの取り扱いに慣れていれば問題ないのですが、初心者のうちは不安なもの。
どうしても日本語化された説明書、マニュアル、インストールディスクなどが欲しければ、大人しく国内のBTOショップなどから購入したほうがベターです。
ただし、北米のグラフィックボードメーカー「EVGA」のように、日本語の公式サイトを持ち、日本向けに直接販売しているところもあります。
初心者のうちは、EVGAのように日本向け対応が充実したメーカーを選ぶと良いでしょう。
国内未発売品の場合は交換不能なことも?
これは私の体験談です。数年前、国内では販売されていないバージョンのグラフィックボードを個人輸入で購入しました。
ところが新品にもかかわらず初期不良で、上手く動作しません。当然、交換対応を申し出ますがメーカーには在庫がないという返事が返ってきます。
代替品でいいから送ってくれと申し出ても、返金するのでキャンセル扱いにしてくれの一点張り。国内では販売していないので、同じ製品を探すこともできませんでした。
結果的にお金は戻ってきたので実害はなかったのですが、楽しみにしていたパーツなのでがっかりしましたね。結局国内で、やや割高ながら性能の近いモデルを買いました。
多少高くても、慣れないうちは国内のショップで購入したほうが安心です。
円高になるほど、個人輸入でPCパーツを購入すると割安になります。しかし、今回紹介したようなデメリットもあるため、トラブルに対応できないようなら国内のBTOショップを使うべきでしょう。
また、大手BTOショップなら実際の製品を手に取って確認してから、ネットで買うことができます。実物を確認できるというのは、考えている以上にメリットが大きいですよ。