グラフィックボードは、BTOショップやネットオークションなどを通じ、中古でも入手できます。しかしこの中古グラフィックボード、2017年末から2018年春ごろまでは、高値を維持する可能性がでてきました。
一体中古グラフィクボード市場に何が起きているのでしょうか。
仮想通貨マイニング需要が高まっている
日々拡大を続ける仮想通貨市場で、ゲーミングPC用の中古グラフィックボードに対する需要が高まっています。特に「マイニングリグ」を使用して複数のグラフィックボードを使用することになると、一度に4枚から6枚程度のグラフィックボードをまとめ買いします。
そのため、1枚当たりの単価を少しでも安くするために中古グラフィックボードを購入するわけです。特にハイエンド帯のものほど値崩れしにくく、「GTX1070」や「GTX1080」は中古でも活発に取引されています。
最近は「ビットコインゴールド」「モナコイン」などがGPUマイニング可能なコインとして注目されており、値上がり傾向なこともあってマイニングに挑戦する人が増えているようです。
しばらくは新品を購入すべき?
私個人の意見としては、今グラフィックボードを購入するのはあまりおすすめしません。来年にはGTX2000シリーズが登場すると言われていますし、その性能を見極めてからでも十分でしょう。
もしGTX2000シリーズのコスパが現行の1000シリーズよりも圧倒的に良ければ、今購入したGTX1000シリーズの中古売却価格が下がっていくでしょう。
また、中古で購入するにしてもしばらくは高値傾向が続きそうです。つまり、新品でも中古でも手を出しづらい傾向にあるわけです。
ただし、これらはハイエンド帯のグラフィックボードに限定した動きかもしれません。GTX1060以下のミドル~ローエンド帯は購入しても問題なさそうです。
このあたりはマイニング需要があまり高くありませんし、新世代GPUはハイエンド帯から発売されるのが通常だからです。
とりあえず様子見なら「GTX1050Ti」がおすすめ
そうは言っても、新しいグラフィックボードを取り付けなければゲームができない!という人も多いでしょう。
そういう方には「GTX1050Ti」あたりを購入して、しばらく様子見をするという方法がおすすめです。GTX1050Tiは2017年10月に発売されたばかりで、中古品の値段も手ごろです。
将来的にハイエンドなグラフィックボードを搭載する計画があっても、今はGTX1050Tiで様子を見ておき、2000シリーズの登場を待ってからアップグレードしてみてはどうでしょうか。
仮にGTX1050Tiで物足りない場合は、GTX1060 3GB版が良いでしょうね。ただし、これらも中古品はそれほど安くない(5%程度)ため、できることならBTOショップで新品を購入しておきましょう。