第2世代Ryzenは「XFR2 Enhaced」と「Precision Boost Overdirive」という2つのOC機能を備えています。この2つの機能がフル稼働することで、旧世代から確実にパフォーマンスを向上させられることが明らかになってきました。
ただし、これら自動OC機能の恩恵を受けるには400番台のチップセット搭載マザーボードが必要になります。BTOショップ大手のツクモでは、いち早く第2世代Ryzenの性能を引き出すX470チップセット搭載モデルを出してきました。
ハイエンドチップセット「X470」搭載のG-GEARシリーズ
大手BTO各社から早速発売されている第2世代Ryzen搭載のBTOパソコンですが、実はその多くが「B350」チップセットを採用したモデルです。
もちろんB350チップセット搭載マザーボードでも問題なく動作するのですが、末尾”X”がついた第2世代Ryzenの「XFR2 Enhaced」と「Precision Boost Overdirive」を動作させるには、400番台のチップセットが必要です。
ツクモでは早くもハイエンドチップセットであるX470を採用したゲーミングPCを発売しており、Ryzenの真の性能を体験する機会を提供しています。
G-GEAR neo GX7A-B180/XT
OS:Windows10 Home 64bit
CPU:AMD Ryzen 7 2700X(8コア16スレッド、3.7~4.3GHz、TDP105W)
マザーボード:ASUS ROG STRIX X470-F GAMING
メモリ:16GB(PC4-21300、8GBx2)
GPU:GTX1080
ストレージ:SSD240GB、HDD1TB
電源:CWT製 700W (定格 650W) 80PLUS BRONZE認証
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G-GEAR GA7A-C180/XT
OS:Windows10 Home 64bit
CPU:AMD Ryzen 7 2700X(8コア16スレッド、3.7~4.3GHz、TDP105W)
マザーボード:ASUS ROG STRIX X470-F GAMING
メモリ:16GB(PC4-21300、8GBx2)
GPU:GTX1070Ti
ストレージ:SSD240GB、HDD1TB
電源:CWT製 700W (定格 650W) 80PLUS BRONZE認証
この2モデルはGPUのグレードが異なるだけで、他は全く同じ構成ですね。どちらも現行のハイエンドゲーミングPCとして十分な性能を持っています。
GTX1080とGTX1070Tiの価格差をどうとらえるかによりますが、私個人としてはGTX1070Tiのほうがややお得に感じます。実際のゲームプレイ時において、GTX1080とGTX1070Tiはそれほど大きな差を生まないと考えられるからです。
B350搭載のミドルレンジクラスの狙い目
第2世代Ryzenの無印版(末尾)を搭載したモデルならば、チップセットにB350を採用したミドルレンジクラスもお買い得だと思います。
例えば、Ryzen 5 2600+GTX1050Tiの「G-GEAR GA5A-A180/T」ですね。6コア12スレッドの最新CPUにGTX1050Tiを搭載して、税込み105,000円程度というのは、かなり意欲的な価格です。メモリとストレージがやや弱いものの、初心者が試しにゲーミングPCを買うときに、うってつけのモデルではないでしょうか。
BTOモデルではB350かX470かという選択に
大手BTOショップを見る限り、第2世代Ryzen搭載のゲーミングPCは、「B350搭載の廉価モデル」か「X470搭載のハイエンドモデル」かという選択になりそうです。
RyzenのもつOC機能をフルに稼働させたいならば、明らかにX470なのですが、B350でも旧世代より確実にレベルアップしています。どちらを買っても損ということにはなりにくいのですが、やはりマルチコア環境で性能アップを体感したいならX470搭載モデルでしょうか。