マザーボードやGPUのメーカーとして有名なMSIが、PCケース市場にも進出するようです。PCパーツ界隈とはいえ、全くの畑違いに参入するため、驚いた人も多いのではないかと思います。
一体どんなPCケースをリリースしたのか、その全貌に迫ってみましょう。
強化ガラスを採用したMSI製PCケース
MSIのゲーミングPC用ケースは「MAG PYLON」「MAG BUNKER」という名称で、どちらも強化ガラス採用モデルになっています。どちらもATX、microATX、Mini-ITXに対応したサイズで、違いは強化ガラス採用面の数のようですね。
「MAG PYLON」が両サイド+前面、「MAG BUNKER」が左サイド+前面に強化ガラスを採用しています。ちなみに価格は、「MAG PYLON」が18,338円、「MAG BUNKER」が14,342円です。
また、MAG PYLONのほうは前面に3連LEDファンを搭載しています。見た目も冷却能力も十分といった風情です。
「MAG PYLON」「MAG BUNKER」の仕様は?
強化ガラスパネルと前面LEDファン以外の仕様はほぼ同じで、以下のようになっています。
- 本体サイズ:横218ミリ・高さ470ミリ・奥行440ミリ
- 重量:MAG PYLONが8.4kg、MAG BUNKERが7.15kg
- ドライブベイ:3.5インチ2個、2.5インチ4個
- 搭載可能GPU:長さ最大370ミリまで
- 搭載可能CPUクーラー:高さ最大165ミリまで
- その他:前面および上面にマグネット式のダストフィルターが付属
ATX対応ですからサイズ的にはかなり大きいですね。メインマシンのPCケースとして活躍しそうです。「ゲーム用PCのケースの選び方」の要素もしっかり満たしています。特別新しい仕様ではないですが、強化ガラスやLEDファンにも対応し、万能型のPCケースといえそうです。
個人的にはMSIのロゴがフロント及びサイドパネル下部にプリントしてあるのがカッコいいと感じます。マザーボードやGPUをMSI製で揃えているなら、ケースもMSIでという組み方も十分ありでしょう。
強化ガラス採用ケースのメリットは?
最近はゲーミングPC用ケースに、強化ガラス採用モデルが増えましたね。新製品の大半が強化ガラスパネルを採用しているイメージがあります。
強化ガラスパネルは、内部の構造が見えやすく、強度的にも十分で、RGB LEDファンのイルミネーションが楽しめるというメリットがあります。
確かにRGB LEDファンは部屋の照明を落としたあとでもゲーミングPCを照らし、クールでスタイリッシュな印象を与えてくれます。
ただし強化ガラスパネルは、ガラスの特性から「点」の衝撃に弱いというデメリットもあります。また、ヒビも全体的に広がりやすいので、硬くとがったものと接触しないよう注意しましょう。