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CPUのコア&スレッドが増えていくことによるゲームへのメリット。ゲーム用PCにcore i7を積む必要はあるか?

ゲーム用PCにおいて、昔からよく議論の的に上るのが「ゲームにマルチコアCPU(Intel core i7などの4コアCPU)は必要か」という話題です。今まで、MMOをはじめとする3Dゲームは基本的にマルチコアでの動作に対応しておらず、2コアや4コアを搭載してもその性能を活かすことができませんでした。

そんなゲームとマルチコアの関係ですが、2017年現在においてi7のようなマルチコアCPUは必要なのか?を、今のゲーム事情にあてはめて考えてみたいと思います。

コア数(作業可能なコアの本数)とクロック数(コア単体の性能)、ゲームにおいてはどちらが重要か

それでは、本当にゲーム用PCはIntel core i3~i5で充分なのか?ということについて考えていきます。「ゲーム用PCのCPUの選び方 2017」も一緒に見るとさらに理解が深まりますよ。

DirectX 12動作環境下では必須

「Watch Dogs2」のように、近年はDirectX 12で動作するタイトルが増加している傾向にあります。DirectX 12は3Dゲームのマルチコア動作に対応しており、マルチコアかシングルコアかでFPSに大きな差が出るようになっています。

今後そうしたタイトルをプレイする状況に備えるなら、マルチコアCPUを積むという選択肢は大いにありでしょう。ただ、DirectX 12はWindows10環境下でのみ動作するため、マルチコアを必要とする方はそのあたりもアップデートしていく必要があります。

MMO業界はまだまだシングルコア環境。クロック周波数が重要

まず、前提として3Dゲームは、シングルコアのクロック数が最も重要です。一般的な3DMMOであれば、Haswell(第4)世代のIntel core i3などでも、グラフィックボードのボトルネックとなってしまう可能性は低いです。裏付けとして、マルチコアCPUでもコア単体の性能が低い場合、性能が優れたシングルコアCPUにベンチマークで負けているという結果も出ています。

MMOなどは、まだまだマルチコア対応タイトルが出てきていません。MMOしか遊ばないということであれば、コストパフォーマンスを鑑みてもシングル周波数が高め(3.5GHz以上)のcore i5程度を搭載しておけば充分といえるでしょう。

マルチタスク処理には多めのコア数が必須

逆に、動画の録画やゲーム画面の配信、skypeの使用など、3Dゲームを動かしながら他の作業も並行して行うという用途であれば、それなりのCPUパワーが求められてきます。とりわけ、マルチタスク用途においてはi7の優位性がグッと高まります。

コア数は、そのまま同時に作業が可能な本数と捉えてもらってもOKです。2コアしかない場合、ゲームをしながら録画配信をし、その上でブラウジングやskype通話をしようとするなどすれば、処理落ちする場面が出てくることも考えなくてはなりません。

DirectX 12を見据えるならマルチコア。ゲーミング用途のみならi3でも充分

今後、AAA級タイトルはこぞってDirectX 12を導入してくることになるかと思います。そういったゲームをフルに動かすなら、基本的にマルチコア必須になってくるかと思いますので、マルチコアCPUを搭載する意味が高まってくるでしょう。

逆に、コストを抑えていきたい(2コア程度で充分)ならまだまだi3~i5という選択肢は顕在です。4コアや6コアCPUが、AAA級タイトルをサクサク動かしたい、配信や録画、エンコードをしながら3Dゲームがやりたいというヘビーユース向けであることに変わりがないためです。

結論として、ローエンド~ミドルレンジ機であれば、Intel core i5のような2コアのCPUでも困ることはないでしょう。逆に、ヘビーなゲームを動かすためのハイエンド機であれば、Intel core i7やRyzen 7のようなマルチコアCPUを搭載するべきです。

盲目的にi7やi5を搭載するのではなく、目的と、搭載するグラフィックボードにあった性能のCPUを載せるとよいでしょう。