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Ryzen 5 2500UはモバイルゲーミングノートPCの新定番となるか?

ゲーミングノートPCといえば、値段が高すぎて手が届かないという印象を持っている方も多いでしょう。しかし2018年は、お手頃価格で十分な性能をもったゲーミングノートPCが登場する可能性が高いです。

その根拠のひとつがAMDの新APU「Ryzen 5 2500U」。日本ではまだほとんど見かけませんが、今後大人気となる可能性を秘めたCPUなのです。

Ryzen Mobileシリーズのエース「Ryzen 5 2500U」

Ryzen 5 2500Uは、2017年10月に発表されたRyzenのモバイル向けAPU「Ryzen Mobile」シリーズのひとつです。APUというくらいなので、もちろんグラフィック機能を内蔵しています。従来のRyzenシリーズには存在しなかったグラフィック機能を搭載することで、より使いやすく便利な存在になったわけですね。

また、元々APUはAMDの独自技術で、CPUの内蔵グラフィックを強化したパーツというよりも「CPUとGPUを小さく一つにまとめた」存在といえます。Ryzenのマルチコア性能と新しいGPU「Vega」シリーズの描画能力を併せ持った、新時代のAPUです。

Ryzen 5 2500Uは最上位であるRyzen 7 2700Uには及ばないものの、ミドルレンジクラスのAPUとして非常にバランスが良いAPUになりそうです。

Ryzen 5-2500Uのスペック

主なスペックは下記の通り。

  • 4コア8スレッド
  • 2GHz~3.6GHz動作
  • TDP15W
  • GPU演算ユニット8基(1100MHz動作)

Intelのモバイル向けCPU「Core i5 8250U」や「Core i7 8550U」に比べるとシングルスレッド性能は落ちますが、マルチスレッド性能では上回る場面もあるほど。

加えて、グラフィック性能は圧倒的に高く、ゲームタイトルによっては倍以上のフレームレートを叩き出すという結果も出ています。インテルの内蔵グラフィック「UHD620」とは全くの別物クラスの描画処理性能を持っているようですね。

総合的なCPU+GPUの総合的なパフォーマンスでは、抜きんでた存在になるかもしれません。

Ryzen 5 2500U搭載のノートPCは?

2018年1月時点で、Ryzen 5 2500Uを搭載したノートPCは日本で買うことはできません。しかし、HP社の「Envy x360」、Lenovo社の「Ideopad 720S」、Acer社の「Swift 3」に搭載されることが決まっており、これらが日本でも発売されるようになれば入手できるでしょう。

これらは日本円に換算すると7万円から10万円前後で売られており、グラフィック性能を考えるとかなりコストパフォーマンスに優れたPCになりそうです。特にライトゲーマーや標準設定でFPSをカジュアルに楽しむ層には、安くて使いやすいゲーミングノートPCとして重宝されるかもしれませんね。

かなりカスタマイズしても20万円は余裕で切りそうですから、2018年のゲーミングノートPCは「Ryzen 5 2500U」に要注目ですよ。