2017年後半に登場し、快進撃を続けるIntelの最新CPU「Coffee Lake-S」シリーズ。しかし、実は同じLGA1151ソケットでありながら、KabyLake世代とは互換性がないという弱点があります。
これはCPUクーラー選びにも影響しているのです。そこで今回はCoffee Lake-S向けのCPUクーラーについて解説します。
Kabylake世代のCPUクーラーは流用可能?
結論から言うと、Kabylake世代のCPUクーラーも流用可能です。冒頭で互換性が無いと書きましたが、それはあくまでも「電気的な」お話。
物理的には互換性がありますから、CPUクーラーは流用できることになります。しかし、Coffee lake世代のCPUは物理コア数がふえ、TDPが増加しているものがあります。
例えばCore i7 8700Kですね。TDP95Wと、最近のCPUの中では発熱量が大きくなる可能性があります。こういったCoffeelake特有の性質を考えると、CPUクーラーを新調すべきなのかもしれません。では、どんなCPUクーラーを選ぶべきなのでしょうか?
Coffee Lake-Sに適したCPUクーラーとは?
Coffee Lake-Sでは、デフォルトでブースト機能が働き、最大クロック数が4GHzに到達することも珍しくありません。
ミドルレンジのCore i5 8400ですら、最大3.8~4.0GHzまで上がりますからね。こういったブースト機能までを想定していくと、必然的にやや大型の空冷クーラーか水冷クーラーが適していることになります。
例えばサイズの「無限」シリーズのひとつ「無限五 リビジョンB SCMG-5100」やクーラーマスターの「MasterLiquid ML120L RGB」ですね。特に「MasterLiquid ML120L RGB」のほうは一体型の水冷式CPUクーラーで導入が容易だと思います。
これまで水冷式のCPUクーラーは「維持管理が面倒なこと」を理由に敬遠している方が多かったのですが、一体型のメンテナンスフリーモデルが増えた今は、それほど神経質にならなくても大丈夫です。
水冷式はCPUクーラーの「高さ問題」を解決してくれますから、省スペースな小型PCケースにもマッチするでしょう。
今後はオーバークロッカー以外にも水冷がおすすめ
近年、CPUは特に設定をしなくても自然とオーバークロックが働く機能を持ち、ピーク時の発熱が増える傾向にあります。こういった特性を理解し、ピーク時の性能に合わせてCPUクーラーを選ぶのが得策でしょう。特に水冷モデルは高さを抑えられ、薄型で省スペースなPCケースにも導入できます。
冷却性能と静音性を両立しつつ、スペースの問題も解決してくれることから注目されているのです。ハードなオーバークロックを行う予定が無くても、水冷モデルのメリットは大きいと思いますよ。