ゲーミングノートPCといえば、4コア4スレッドから4コア8スレッドが主流でした。しかしASUSはRyzenを採用した8コア16スレッドノートPCを発表。
「ROG STRIX GL702ZC」は、ハイエンドゲーミングノートPCとして、最適な1台になるかもしれません。
ノートPCにデスクトップ版Ryzen 7 1700を採用
ASUS社のゲーミングノートPC「ROG STRIX GL702ZC」は、ノート型では非常に珍しい8コア16スレッドのCPUを採用しています。しかもモバイル向けに調整されたCPUではなく、デスクトップ版のRyzen 7 1700です。
これは2017年10月に発表された「Ryzen Mobile」シリーズとは異なり、れっきとしたデスクトップ向けハイエンドCPUです。
Intel製CPUに例えるならば、Core i7 7700やCore i7 8700クラスのグレードで、ノートPCには殆ど採用されません。ノートPCでも本格的なマルチスレッド環境を必要とするゲーマーやデザイナー、クリエイターに重宝されそうですね。
ただし、このCPUはノート向けに動作クロックが3.2GHzに制限されています。そのため、デスクトップ版と同等の動作クロックを実現するには、OCが必要になる点に注意してください。
ROG STRIX GL702ZCの主なスペック
- OS:Windows 10 Home 64ビット
- CPU:Ryzen 7 1700 プロセッサー(3.0GHz~3.7GHz、本製品では通常最大3.2GHzに制限)
- メモリ:16GB
- ディスプレイ:17.3型ワイドTFTカラーIPS液晶
- GPU:AMD Radeon RX 580
- ストレージ:SSD256GB (SATA3接続)、HDD1TB
ハイエンドゲーミングノートとしては低価格
ROG STRIX GL702ZCはデスクトップ向けハイエンドCPUを採用しているため、価格も高いと思われがちです。一般的にデスクトップ向けCPUを搭載したゲーミングノートPCは、20万円から30万円程度におさまるのが普通といえます。しかしROG STRIX GL702ZCは、税込み17万円という低価格を実現。
ちなみにGPUには、モバイル向けに調整されたRadeon RX 580を採用しています。スペック的にはデスクトップ版のRX580と何ら変わりませんが、CPU同様に動作クロックが制限されているようですね。(1340MHz⇒1077MHz)熱処理の問題もあるため、このあたりは仕方のないことといえるでしょう。
330W対応の大型電源!持ち運びには不向きか?
CPU、GPUともにデスクトップ型ゲーミングPCと比べても遜色がないだけあり、これを支える電源容量も大型化しています。何と最大330Wの出力に対応するACアダプタが付属していて、これが非常に重く持ち運びには適していないかもしれません。
もちろん、バッテリー駆動も可能ですがGPUの性能が制限されるうえに、約1時間程度しかもたないという結果が出ています。バッテリーはあくまでも非常用で、通常はACアダプタをつなぐというのが適切な使い方でしょうね。
しかしながら、これだけの性能を詰め込んでいて実売価格17万円前後というのは、驚異のコストパフォーマンスと言わざるを得ませんね。大手BTOショップの中では、ツクモで取り扱っているようですよ。税込み17万円を切る価格なので、かなりお得です。