今、PCパーツ需要が伸びている背景には2つの要因があります。ひとつはPCゲームの再評価、もうひとつは暗号通貨のマイニングです。
今回は暗号通貨マイニングに特化した変態仕様マザーボードをご紹介します。一体どんな仕様で、性能はどの程度なのでしょうか。
PCIe19本!超変態仕様のB250 MINING EXPERT
ASUSから発売された「B250 MINING EXPERT」は、なんとPCIeスロットを19本も備えているという変態仕様です。この仕様を見てわかる通り、完全に暗号通貨マイニングに特化しているマザーボードですね。
CPUスロットはLGA1151で、第7世代intel製CPUが搭載できます。価格は17100円前後とのことで、ミドルレンジ帯に属する製品です。
気になるPCIeスロットの仕様は、PCIe x16が1本、PCIe x1が18本。GPUを並べて接続するにはライザーケーブルが必要になるでしょう。
「nvidia」と「AMD」混在が可能!
このB250 MINING EXPERTの凄い点は、PCIeスロットの数だけではありません。なんとnvidia製GPUとAMD製GPUが混在させられるのです。
というよりも、最大数を搭載するためには混在が必須とのこと。nvidia製GPUだけを搭載する場合は最大8枚、AMD製GPUは11枚という制限があるからです。
つまり、GTX1050Tiを8枚、Radeon RX 560を11枚といった構成で最大数を確保するわけですね。消費電力の小さなGPUで組んだとしても、これだけの枚数をそろえると電源管理が大変そうです。
マイニングリグ用の特化型マザーボードですね。
今後も増えるマイニング用マザーボード
B250 MINING EXPERTのような超特化型の変態マザーボードは稀だとしても、今後マイニング用マザーボードは増えていくでしょう。暗号通貨マイニングはPCゲーマーや自作PCファンの新しい遊びのひとつであり、「遊びながら小銭を稼げる」手段として注目されているからです。
2018年以降は暗号通貨のメガバブルが到来するともいわれており、マイニングはますます広まっていく可能性があります。
ゲーミングPCの空きリソース利用から初めて、本格的なマイニングリグ構築まで突っ走る人が増えるかもしれませんね。もしGTX1050Ti以上のGPUを搭載しているなら、試しにマイニングをしてみてはいかがでしょうか。