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水冷+空冷な変わり種ハイスペック電源「Hydro PTM+」

静音性か冷却性能か。この2つは自作PCやBTOパソコンを買ううえで常に頭を悩ますポイントですよね。特にアップグレードの際には、どちらに重きを置くかで追加するパーツがガラっと変わってきます。

そこで今回は、静音性と冷却性能の両方が重視されがちなパーツのひとつである電源において、一風変わったハイグレード製品をご紹介します。

静音性と冷却性能を両立する「水冷+空冷モデル」

一般的に、絶対的な冷却性能と静音性を両立する方法として「水冷」が適しているといわれています。

しかし、水冷は導入までの敷居が高い上に、電源周りには適用が難しいという問題があります。そのため、大半のPC用電源は軒並み空冷を採用しており、CPUやGPUのように水冷システムを組み込んだ製品は稀でした。

このような現状に風穴を開けるのが、「水冷ヘッド内蔵型電源」です。空冷+水冷な水冷ヘッド内蔵型電源「Hydro PTM+(HPT1200M)」は、FSPがBitspowerが共同開発した製品で、オウルテックから販売されています。あらかじめ電源内部に水冷ヘッドが内蔵されていて、水冷システムと接続するだけで冷却能力がアップする仕様。

また、全世界500台限定販売の「Limited Edition」には、水冷システムも同封されています。さらに、通常のPC用電源と同様に14センチファンも内蔵していることから、空冷としても使用可能です。

世界初の水冷対応80PLUS Platinum電源

Bitspower社によれば、Hydro PTM+は世界で初めての水冷対応な80PLUS Platinum電源であるとのこと。空冷での動作時は最大1200W出力である一方、水冷モードに切り替えれば1400Wまで出力があがるという変わった機能を持っています。

また、負荷率50%以下のときはファンレスモードになり、静音性もしっかり確保しています。普通に使っている分には無音に近いでしょうね。

実はこのHydro PTM+、2017年のCOMPUTEX TAIPEI 2017やドスパラのイベントでも注目されており、販売開始が期待されていた電源なのです。これまでほとんど登場することのなかった水冷化電源ですが、今後はファンレスや静音性重視の風潮とともに、シェアを拡大していくかもしれませんね。

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Hydro PTM+のネックは高価格?

簡単に水冷化できる大容量・高品質な電源とあって、Hydro PTM+は人気を集めそうです。しかし、その価格は税込107,784円と非常に高価。一般的な1200W電源の3倍近いですね。かなり強気な価格設定といえるでしょう。

それだけ電源の水冷化は難しく、まだまだ一般的では無い証拠と言えます。どこまで普及するか楽しみですね。国内のBTOショップでは、ツクモやドスパラ、パソコン工房、アークなどの実店舗で販売されるようですよ。