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ゲーミングPCに最適なCPUを考える@2017年9月版

ゲーミングPCにおいてCPUの選択は頭を悩ませるポイントのひとつです。GPUは交換すれば大なり小なりメリットがありますが、CPUはそういうわけにはいきません。

また、ゲームタイトルによってはCPUの能力が重視されるものもあり、プレイするタイトルの仕組みによって最適なCPUは変化します。

そこで今回は、ゲーミングPCに適したCPUをケース別に考えてみます。場合によってはかなり節約できるパターンもあるので、PC購入の参考にしてみてください。

メジャーなMMORPGをプレイする場合

ここ数年のメジャーなMMORPGは、あまり高スペックを要求しません。その理由は、「プレイヤーを集めやすい」からです。

一昔前は、最新のゲームタイトルといえばMMORPGといえでもそれなりのスペックが必要でした。しかし最近では、2世代~3世代前のPCでも十分に遊べるものが多く、誰もがPCを買い替えることなく参加できるよう配慮されています。

有名どころでいえばドラクエ10でしょうかね。第4世代のIntel HDグラフィックス(CPU内蔵グラフィックス)でも、画質にこだわらなければ通常プレイには問題ありません。

また、MMORPGではないですがマインクラフトも要求スペックが低かったことが、勝因のひとつなのは明らかでしょう。

つまり、現行のメジャーなMMORPGをプレイする場合、CPUにそれほど大金を投資する必要はなく、ローエンドからミドルレンジ級のもので十分といえます。

例えば、以下のようなCPUです。

  • Pentium Dual-Core G4560(2コア4スレッド/3.5GHz)…約8300円
  • Core i3 7100(2コア4スレッド/3.9GHz)…約13500円
  • Core i3 6100(2コア4スレッド/3.7GHz)…約13000円
  • Core i5 6500(4コア4スレッド/3.2GHz)…約23000円
  • Core i5 7500(4コア4スレッド/3.4GHz)…約23000円
  • Ryzen 5 1500X(4コア8スレッド/3.5GHz)…約20000円

価格性能比を考えると、Ryzen 5 1500X一択のような気がしますが、内蔵グラフィックがありませんからグラフィックボードを別途購入しなくてはなりません。

一方、Intel製CPUはコスパ最強クラスのG4560を筆頭に、グラフィック機能が内蔵されています。マルチコア対応のゲームタイトルでない限り、コア数は殆ど影響しないので、2コア/4スレッド程度で十分です。

つまり、最安値のG4560に安めのグラフィックボード(GTX750TiやGTX1050など)を搭載するだけで、快適なプレイ環境が構築可能です。

MMORPGの中では重い部類に入る、「FF14」や「黒い砂漠」でも、これらのCPUにGTX1050程度を搭載すれば、標準画質で50FPS前後は叩き出せます。

FPSをプレイする場合

これは正直「DirectX 12」に対応しているかどうかで、CPUの重要度が上下すると考えて良いしょう。DirectX 12環境であれば、マルチコアCPUの恩恵を受けることができます。

しかしDirectX 11以下では、部分的にマルチコアに対応しているにすぎず、4コア以上の能力を十分に引き出せるとは言えません。

例えば、大人気のPUBG(通称:ドン勝)も実はDirectX 11で、マルチコアに完全対応しているわけではないのです。ただし、PUBG自体はCPU依存度が高いゲームですので、ミドルレンジ以上のCPUを選択したいところ。

これは他の3DFPSゲームにも言えることでしょう。したがって、以下のようなCPUが適しています。

  • Core i5 6500(4コア4スレッド/3.2GHz)…約23000円
  • Core i5 7500(4コア4スレッド/3.4GHz)…約23000円
  • Ryzen 5 1500X(4コア8スレッド/3.5GHz)…約20000円
  • Ryzen 5 1600X(6コア12スレッド/3.6GHz)…約28000円
  • Core i7 7700(4コア8スレッド/3.6GHz)…約34000円
  • Core i7 7700K(4コア8スレッド/4.2GHz)…約35000円
  • Ryzen 7 1800X(8コア16スレッド/3.6GHz)…約54000円

値段と汎用性を考えると、Ryzen 5 1600XやCore i7 7700あたりがおすすめといえそうです。CPU依存度が高いゲームタイトルなら、シングルスレッド性能で有利なCore i7シリーズでしょうか。

また、Ryzen 7 1800Xは価格性能比は抜群ですが、8コアを十分に活かせる環境がまだまだ少ないため、ゲーム用途ではそれほど光らないかもしれません。

DirectX 12を見据えるならマルチコア

まとめとしては、MMORPGならローエンド~ミドルレンジの最新世代CPUで十分、FPSならDirectX 12への対応次第といったところでしょう。

しかし今後はDirectX 12対応のタイトルが増えると予想されており、実際にマイクロソフト社製のゲームは軒並みDirectX 12に対応しています。

有名どころでは、StarWars: BattlefrontやForza Motorsport 6などですね。こういった最新のゲームタイトルを存分に楽しみたいなら、4コア/8スレッド以上のCPUを積極的に選択したいところです。