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PC静音化のために知っておきたいケースファンの基礎知識

PC静音化のためにはPCケースの選定のほかに、ファンの選定も重要になってきます。なぜなら、PCから発せられる騒音の大半は、ケースファンの音だからです。

このケースファンをいかに静穏化し、なおかつ冷却性と両立していくかが、快適なPCライフのためには欠かせません。今回は、ケースファンの基礎知識をまとめてみます。

直径が大きくなるほど静穏化しやすい

ケースファンは当然のことながら回転によって空気の流れを発生させ、それによってパーツを冷却しています。この回転で発生する音は、回転数の高さに比例すると考えて良いでしょう。

例えば、10の冷却力を持つ風量を発生させるために、1000rpm(rpm=毎分の回転数)が必要だと仮定します。このとき、10の風量を得るために必要な回転数は、ケースファンが大型化するほど少なくなっていくのです。

したがって、10センチファンよりは14センチファンのほうが、より低い回転数で風量10を達成できます。自作PCやBTOパソコンを静穏化するには、いかに大きめのケースファンを低回転で回すか、という点に注力すべきなのです。

静穏の目安は1000rpm以下

では、どの程度の回転数であれば静穏化が進むかというと、目安は1000rpm~1500rpmだと私は思います。これ以上だと風切り音が発生しやすくなってくると感じているからです。

ただし、音の感じ方は人それぞれですから、こればかりは使ってみないことにはわかりません。しかし、600rpmや500rpmともなればほとんど無音ともいえる状態になることは確実でしょう。

本当はファンレスにするのが最も静かなわけですが、「ゲーム用PCのファンレスはおすすめしません」。

モーターの仕組みも重要

ケースファンはモーターの仕組みによっても音が変化します。質が悪いモーターの回転音は非常にうるさく、時には風切り音以上の騒音となります。

これはモーター内部の摩擦が原因です。そこで、なるべく摩擦が少ないモーターを選ぶ必要があります。

例えば、ボールベアリングや流体軸受け方式を採用したモーターは、摩擦の少なさから静穏性と冷却能力を両立しやすいものです。

静穏PCを自作したいのであれば、こういった仕組みを採用したファンを選んでみてはいかがでしょうか。

おすすめは14センチファン

ケースファンのおすすめは12センチから14センチのファンです。特に14センチファンは、設置できるようなら積極的に活用すべきでしょう。

ケースファンとしては比較的大きめで、風量と静穏性を両立しやすいからです。個人的なおすすめは、ENERMAXの「CLUSTER ADVANCE UCCLA14P」。

ツイスターベアリング構造という摩擦をおさえつつ滑らかな回転を実現する仕組みを採用し、回転振動を抑えるマグネティックボールを搭載。

また、こうもりの羽をイメージしたといわれる独自設計の羽(特許取得済み)で風量を確保していることが特徴です。回転数も600rpmから1500rpmとかなり低回転におさえられています。

まさに静穏性と冷却性を両立できる、優れたケースファンといえるのではないでしょうか。

BTOゲーム用PCを静音仕様にしたい場合は、どれだけカスタマイズができるかが重要です。BTOメーカーによっては全然カスタマイズできないので注意が必要です。「カスタマイズ自由度の高いBTOパソコンメーカー」の記事を参考にしましょう。