ここ数年で流行したPC関連機器のひとつに、「スティックPC」があります。ガラケーサイズの筐体にPCとしての機能を内蔵し、いつ、どこでもPCが使えるという魅力が売りです。
しかしPCゲーマーにこのスティックPCは必要なのでしょうか?一見関連が無さそうなPCゲーマーとスティックPCについて考えてみます。
スティックPCは「ゲーム用」ではない
まず前提として、スティックPCはゲーミングPCではありません。いくら技術が進歩したとはいえ、ガラケーサイズの筐体にゲーミングPCの性能を持たせることは難しいのです。
スティックPCの主な用途は、以下の3つ。
- 動画再生
- オフィスソフトでの事務作業
- web閲覧
この3つならば、サブPCを購入するまでもなくスティックPCで対応可能です。しかしエクセルなどで大きなデータを扱う場合は、力不足になりがちですので注意してください。
メインPCの傍らにおく調査用PCとして
メインのゲーミングPCにお金をかけてしまい、動画閲覧やwebでの調査に使うサブPCまで予算がまわらない…という方を結構みかけます。
持ち運び可能なサブPCとしてノートPCを買うにも、最低5万円はしますからね。一方、スティックPCは2万円弱という低価格が魅力です。
「見る」「調べる」という作業ならばスティックPCは十分に使える代物なのです。
1万円でサブPC!ドスパラの「DG-STK3」
BTO大手のドスパラでは、自社ブランドのスティックPCとして「DG-STK3」を販売しています。「Diginnos Stick」として親しまれているシリーズですね。
価格は9980円で、1万円を切るという安さ。主なスペックは以下の通りです。
OS:Windows10 32bit
CPU:Atom Z3735F(4コア4スレッド、1.33~1.83GHz)
メモリ:2GB(DDR3L)
ストレージ:eMMC32GB
その他:HDMI、無線LAN搭載
スペック的には決して高くありませんが、4コアのAtomを搭載。ネット閲覧や動画再生ならばこれで十分でしょう。スティックPCなら通常のモニターやキーボードが接続できるので、この2つがある環境ならいつでもPCとして使用できるというメリットがあります。
また、余っているモニターに接続すれば瞬時にサブPCになり、メインのゲーミングPCのリソースを節約できるでしょう。ゲームができないとはいっても、決してPCゲーマーに関係のないデバイスではないのです。
予算とスペースに余裕がないなら導入すべき一品
ノートPCよりも安く、タブレットよりもPCに近いスティックPCは、PCを新たに設置する予算とスペースを節約できます。軽作業専門のPCを用意するよりは、スティックPCを余ったモニターに繋げてしまったほうが遥かに「エコ」です。
また、モバイルディスプレイと組み合わせれば、簡易的なデスクトップ環境を持ち運べるというメリットもあります。見た目と値段で侮ってはいけないのが、スティックPCなのです。