OC(オーバークロック)を始めるなら、CPUクーラーの選定も重要になってきます。ある意味CPU以上に重要なパーツと言えるでしょう。冷却はOCの生命線だからです。
自作初心者はなかなかCPUクーラーの恩恵を想像しにくいかもしれませんが、予想以上に温度が変わるため、コスパに優れたアップグレードになりますよ。
CPUクーラーのタイプは大きく2つ
CPUクーラーは大きく2つのタイプが存在します。CPUとマザーボードを真上から冷やす「トップフロー型」と、CPUクーラーを横から冷やす「サイドフロー型」です。
以前はトップフロー型が主流だったのですが、ここ数年はサイドフロー型が注目を集めているようですね。ケース内のエアフロー(前面吸気⇒背面&上面排気)に逆らわず、ケース内の空気の流れを加速させられるため、効率的といえます。
しかし、サイドフロー型はその構造上、メモリやドライブ、HDDなどと干渉しやすく、比較的空間に余裕があるケースやマザーボードが適しているタイプです。
省スペース型であれば、通常はトップフロー型で十分ですから、このあたりはケースやマザーボードのサイズと相談することになりますね。
ちなみに、CPUに標準で付属しているクーラーは大半がトップフロー型です。
トップフロー型のおすすめCPUクーラー
トップフロー型のおすすめモデルとして、サイズの「KABUTO3 SCKBT-3000」があります。実売価格は4300円前後で、古き良きトップフロー型の王道を行く製品と言えるでしょう。
厚いヒートシンク部分とそれを冷やす大口径12cmファン、そしてがっちりとしたヒートパイプが特徴。実はこのKABUTOシリーズ、8年以上前から存在しており実績も十分です。筆者も自作初心者だったころ、CPUクーラーをサイズのKABUTOに交換しました。
ちなみにこのKABUTO3では、ヒートシンク部分が中心からズレており、メモリと干渉しにくいように取り付けることが可能です。
このあたりは進化しているので、筆者も思わず購入しそうになりました…。とにかく、CPUもマザーボードもしっかり冷やしたい方向けの定番モデルでしょう。
サイドフロー型のおすすめCPUクーラー
現在流行のサイドフロー型のおすすめですが、こちらもサイズの「白虎 SCBYK-1000I(実売価格3000円前後)」をチョイス。
上位グレードのモデルに「虎徹シリーズ」がありますが、こちらはやや小型で取り付けも簡単なのが特徴。価格も1000円前後安いです。
CPU付属の標準クーラー同様、プッシュピン方式で取り付けられるので面倒が工程がなく、しかも十分冷える上に静穏設計で非常に静か。
CPUクーラーを交換すると、クーラー部分の「ビビリ音」やファンの騒音が気になる場合があるのですが、このあたりはさすがに配慮している様子。総合力で言えば、現在ナンバー1に近いかもしれません。
欠点と言えばAMD製のCPUに対応していない点でしょうか。AMDのRyzen人気が高まるなか、この点だけが残念ですね。
サイズの2製品をおすすめとして紹介しました。最近はサイドフロー型がメインのようですが、ケース内の制限が多い方はトップフロー型でも十分に冷えますので安心してください。
また、サイズ以外にも、ZALMANやクーラーマスターといったメーカーからも優れた製品が出ています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。