最近はUSB接続のキーボードが非常に多くなりましたが、PS/2接続のキーボードも未だ健在です。なぜ古い方式のPS/2が生き残っているかといえば、PS/2独自のメリットがあるからです。
ではUSB接続とPS/2接続ではどんな違いがあるのでしょうか。
USB接続とPS/2接続キーボードの違いとは?
まずUSB接続は、BIOSの制御外となっていることがあり、OSが起動するまでは反応しないことがあります。一方、PS/2接続はOSが起動する前でもBIOSで認識されるため、OSインストールやBIOS設定変更なども容易に行うことができます。
ただし、最近ではUSBであってもBIOSで認識されることが多くなり、この違いを感じる機会は減っているでしょう。
もうひとつの大きな違いとしては、「同時入力できるキーの数」があります、USB接続では理論上最大12個のキーまでしか同時入力できないという制限があります。一般的には、「Nキーロールオーバー」に対応して6キー同時押し程度が限界でしょうね。
ごく一般的なUSBキーボードであれば、3キー同時押しくらいが限界なのではないでしょうか。
しかしPS/2キーボードにはこういった制限がなく、複数キーの同時押しにもスムーズに対応しやすいというメリットがあります。
FPSゲーマーならPS/2キーボードも保持すべき?
これはケースバイケースといえますが、キーボードは複数所持しておき、そのうちひとつはPS/2接続にしておくことをすすめます。
PS/2接続のキーボードは連射機能に対応していたり、複数キーの同時押しに対応していたりと、使い勝手が非常に良いからです。
また、ゲーム用途だけではなく、PCのメンテナンス時にも役立ちますし、USB接続が原因でPCが不安定になることも防止できます。
特にUSBポートをフルに使うようなヘビーユーザーの場合、USBからの給電される電力が足りなくなり、PCの挙動が不安定になることがあります。
一方PS/2キーボードはこういった不具合を回避できることがあり、アナログといえども侮れない存在なのです。
全キー同時押し対応のUSBキーボードも!
ここまでの流れから、USBキーボードのほうが不利と感じる方も多いでしょう。しかしUSBキーボードは気軽に交換が可能で、即認識されることから使い勝手が良い製品です。
PS/2接続は電源のオン/オフを挟まなければ認識されないことがありますからね。キーボード交換時にこれは不便です。また、USB接続であっても全キー同時押しに対応した製品もあります。
CoolerMasterの「Quick Fire Pro」なんかが有名ですね。あくまでもUSB接続のキーボードにこだわるならば、こういった複数同時押しに強いキーボードを選ぶと良いでしょう。
FPSゲームは腕があがるごとに、複数キーの同時押しが必要になりますからね。入力デバイスのキーボード選びは、ゲームでいえば武器選びです。ゲームを快適にプレイするためには、グラボやCPU同様にとても重要なパーツといえるのです。