※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

謎のサングラス男は誰?「玄人志向」の魅力

あっさりとした段ボールの化粧箱に、サングラスをかけた謎の男。「玄人志向」は良くも悪くもユーザーの目を引きます。

自作PC初心者なら一度は「このメーカー大丈夫?」と感じるのではないでしょうか。そこで謎のサングラス男メーカー「玄人志向」の魅力に迫ってみたいと思います。

簡素かつ最低限のパッケージ

玄人志向の特徴は、そのパッケージデザインもさることながら、簡素かつ最低限の付属品で構成されたパッケージです。低価格化でなおかつ、上級者が実験用として購入しやすいように、という配慮からこういった構成にしているのだとか。

2001年に突如登場した玄人志向は、当初、謎のメーカーとしてイロモノ扱いをされていました。しかし、製品自体はしっかりしたものが多く、有名メーカーのOEM品であったり、シンプルかつ必要十分な性能を備えていたりと、その後徐々に浸透。

今では、立派に「PCパーツブランド」としての地位を確立しているといえるでしょう。製品の中には「これいつ使うのだろう?」といった「キワモノ」もありますが、グラフィックボードなどはそれなりに評判が良いですよ。

基本は「自己責任」中級者以上向けの製品が多い

玄人志向の製品を買ううえで忘れてはならないのが「自己責任」の精神。基本的に玄人志向の製品は「ノーサポート」です。取り付け方がわからない、取り付けても動作しないといった類の問題は、自分で解決する必要があります。

こういった「ノーサポート」でコストを削減することにより、高品質な製品をできるだけ安く世に送り出しているのだとか。

しかし、最近では日本語マニュアルが整備された「玄人志向NEXTシリーズ」もありますので、少しハードルは低くなった印象がありますね。

近年はグラフィックボード市場で存在感があり、GTX750Tiでは玄人志向の製品が人気となっていたことも、記憶に新しいところです。

また、マニアックなパーツを販売していることが多く、例えば「M.2 SSDの速度が遅くなるサーマルスロットリングとは」の記事で紹介したM.2用 PCIe x4 変換ボードが玄人志向にあります。

謎のサングラス男の正体は?

さて、誰もが気になるサングラス男の正体を明かしましょう。このサングラス男のモデルになったのは通称「D2000」と呼ばれる日本人の開発者です。

PCパーツの開発に携わっていた人物であり、玄人志向が世にでた当初はヒラの開発チーム員だったとのこと。玄人感や上級者志向を表に出すため、実際の開発者をモデルにパッケージをデザインすることになり、そこでD2000氏に白羽の矢が立ったのだそうです。

氏曰く「こんなに広まるとは思っていなかった」とのことで、あくまでもキワモノ製品を出すマイナーブランドのパッケージという認識だったのでしょうね。

今や立派な有名パーツブランドのひとつとして、おなじみになりました。

このように玄人志向は、コスパに優れた製品をリリースしながらも、遊び心や探求心を忘れないキワモノも守備範囲とする魅力的なメーカーです。謎のサングラス男の存在感、あなたも体験してみてはいかがでしょうか。