2018年前半のCPU市場をかき回しそうな勢いのあるAMDのAPU「Raven Ridge」シリーズ。早くも載せ替えを検討しているAMDファンは多いでしょう。既存のSocket AM4を引き継いでいることもあり、人気に拍車がかかりそうですね。ただし、換装には注意も必要なのです。
Raven RidgeはSocket AM4にそのまま載らない?
Raven RidgeはAMDの現行ソケットである「AM4」に対応していますが、マザーボードのBIOS更新が必要になります。大手マザーボードメーカーでは、既存のAM4搭載マザーに対して新しいBIOSを提供しているので、必ずチェックするようにしてください。
MSI
上記URLからマザーボードの型番を確認し、BIOSのアップデートファイルをダウンロードしましょう。
対象となっているのは、「X370」「B350」「A320」シリーズなどですね。MSI公式ページの「サポート」をクリックし、マザーボードの型番で検索すると対象ファイルが見つけられます。
ASUS
http://www.asus-event.com/pdf/event/mb/amd-Ryzen-2000-APU-ready/
ASUSでも上記URLから検索、アップデート手順が確認できます。
BIOSTAR
http://www.biostar.com.tw/app/en/event/ryzen2000/
上記URLから対象となる型番に対応したBIOS Versionリンクをクリックすると、新しいBIOSがダウンロードできます。
ASRock
https://www.asrock.com/news/index.jp.asp?iD=3937
上記URLからに記載があるマザーボードを確認し、アップデートできます。
ただしASRock製品は一旦「Bridge BIOSバージョン」というバージョンのBIOSにアップデートし、その後にRaven Ridge対応BIOSに更新するという2段階の手間が必要です。Bridge BIOSバージョンへとアップデートし、その後に「DESKTOP 2000シリーズ対応BIOSバージョン」へと移行するというイメージですね。
このように大手マザーボードメーカーでは軒並みRaven Ridge対応BIOSを提供しており、メーカーや型番に応じてアップデートを行うようにしましょう。
目印は「AMD RYZEN DESKTOP 2000 READY」のシール
BIOS更新が必要とのことで、面倒くささや不安を感じてしまう初心者の方も多いでしょう。しかし、心配は無用です。
すでに新しいBIOSが適用済みのバージョンが販売されています。特にASRockでは「AMD RYZEN DESKTOP 2000 READY」というシールが貼られていますから、わかりやすいと思います。
どうやらASRockでは、本社がある台湾から専任の部隊が来日して、大手ショップの製品を全てアップデートしているようです。BIOS関係で不安があるならば、ASRock製のマザーボードを購入するというのもひとつの方法でしょう。
簡単に入手できるRaven Ridge対応マザーボード
大手BTOショップの一角であるツクモやAmazonでは、すでにBIOSアップデート済みのRaven Ridge対応マザーボードを販売しています。ASRock製のマザーボードですね。人気のゲーミング仕様マザーボード「Fatal1ty」シリーズにも対応しているようです。
また、安価なマザーボードならば「AB350M-HDV」などもおすすめできます。今後もRaven Ridge対応マザーボードは増えてくるでしょうから、新APUへの移行を考えている方は要チェックですよ。