eスポーツや暗号通貨マイニングからの需要のせいか、最近また大容量電源が増えてきました。特に750W以上の電源は、質が高まっているように感じます。
GTX1080以上のGPUを搭載したり、GPUを複数枚動かしたりするときには、どうしても容量・質の両方が求められますからね。
そこで今回は、800W以上で80PLUS認証「Titanium」を満たす高品質電源から厳選した3つを紹介します。
80PLUS認証「Titanium」とは?
ゲーミングPCファンならば80PLUS認証は、ご存じかと思います。電源の変換効率を定めた規格であり、80PLUS認証のグレードが高いほど、品質が良い電源と考えることができます。
「Titanium」はこの80PLUS認証の最上位グレードで、最大変換効率94%を叩き出す優れもの。
PC用電源は容量以上に「変換効率」が重要です。変換効率とはコンセントから供給される電力を、いかに効率よくパーツに伝えられるかを表した基準。
80PLUS認証の「80」という数字は、最低でも8割程度の変換効率を保証している規格の証拠として用いられているのです。
ちなみに、「Titanium」での出力率に対する変換効率は以下の通りです。
80PLUS TITANIUM
定格出力の20%使用時:変換効率92%
定格出力の50%使用時:変換効率94%
定格出力の100%使用時:変換効率90%
これを見るとアイドル状態~軽作業やゲームプレイ時には変換効率92%以上をキープしていることになり、消費電力の大きなパーツへ安定した電気を供給できることがわかります。
容量800W以上でTitaniumな電源3つ
では実際に容量が800W以上で、Titaniumクラスの電源から3つをピックアップしていきましょう。
SILVERSTONE「SST-ST80F-TI」
容量800WでTITANIUMクラスならこれ、といえるほどの定番かと思います。このクラスにしてはサイズが小さく、マグネット式の防塵フィルター付きです。
SSTシリーズは全て日本製コンデンサを採用していて、18dBAクラスの静音性も確保している安定感が魅力です。
Seasonic「SSR-850TR」
Seasonic製のハイグレード電源「PRIMEシリーズ」の850Wモデルです。こちらも1次回路、2次回路ともに日本製の105℃アルミ電解コンデンサを使用。
また、電圧の変動0.5%以内に保たれるよう「MTLR(Micro Tolerance Load Regulation)」という独自技術を使っていることもポイント。
高変換率だけでなく、安定した電圧もPCパーツの性能を引き出すポイントですからね。
ENERMAX「MaxTytan EMT800EWT」
ENERMAXのTitanium認証シリーズ「MaxTytan」の800Wモデルです。日本製105℃コンデンサ使用。
チリや埃を付着しにくくするDust Free Rotation(自己洗浄機能)を搭載しており、高いメンテナンス性を誇ることがポイント。
起動時に電源のファンを10秒間逆回転させることで、自動的に汚れを吹き飛ばします。
大容量モデルこそ高品質を狙うべき
800W以上の大容量電源を使うということは、必然的に高負荷の作業を長時間行う可能性が高いわけですよね。
ゲームやマイニングなど、日常的にPCをつけっぱなしにしておくならば、電源こそ質にこだわる必要があります。なぜなら、電源に接続されているパーツも高価で、潜在能力が高いからです。
2018年ははCPUやGPU、ストレージの分野で高性能モデルが続出しそうですから、電源は妥協せずに選んでいきましょう。