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第8世代Intel製CPU「Coffeelake-S」のミドルレンジ以下が超充実

登場以来、ゲーミングPCの新たなスタンダードとして人気を博している「Coffeelake-S」シリーズですが、そのラインナップが充実しつつあります。

2018年4月に発売された新たなモデルでは、省電力機能をもった「T付き」のCPUが発表されるなど、ミドルレンジ以下が注目されているようです。夏本番を迎える前に、ゲーミングPCの発熱対策を行いたい方は必見ですね。

充実する「Coffeelake-S」世代!新登場のモデルは?

Intelの第8世代CPU「Coffeelake-S」に、省電力モデルを含め計17モデルが追加されました。Core iシリーズからPentium Gold、Celeronまでを含む範囲で、特にゲーミングPCに関係が深いCore iシリーズの追加モデルは以下の通りです。

通常電圧版(TDP65W~TDP62W)

Core i5 8600 6コア6スレッド 3.1GHz~4.3GHz 9Mキャッシュ TDP65W
Core i5 8500 6コア6スレッド 3GHz~4.1GHz 9Mキャッシュ TDP65W
Core i3 8300 4コア4スレッド 3.7GHz 8Mキャッシュ TDP62W

低電圧版(TDP35W)

Core i7 8700T 6コア12スレッド 2.4GHz~4GHz 12Mキャッシュ TDP35W
Core i5 8600T 6コア6スレッド 2.3GHz~3.7GHz 9Mキャッシュ TDP35W
Core i5 8500T 6コア6スレッド 2.1GHz~3.5GHz 9Mキャッシュ TDP35W
Core i5 8400T 6コア6スレッド 1.7GHz~3.3GHz 9Mキャッシュ TDP35W
Core i3 8300T 4コア4スレッド 3.2GHz 8Mキャッシュ TDP35W
Core i3 8100T 4コア4スレッド 3.1GHz 6Mキャッシュ TDP35W

これを見ても分かる通り、i3~i5の間で選択肢がかなり増えたことになります。特に低電圧版の充実ぶりが凄まじく、i5では100MHz刻みで新CPUが発売されていることから、夏の発熱対策に焦点を当てている可能性が高いですね。

個人的にCore i5 シリーズと、Core i7 8700Tのゲーミング性能が非常に気になるところです。TDP35Wでこのスペックが出る時代になったかと若干の感動さえ覚えます。

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T付きモデルのメリットは?

CPUのモデルナンバー末尾に付くアルファベットは「サフィックス」と呼ばれ、伝統的に「T」は省電力モデルを指しています。無印モデルやK付きモデルよりも少ない電力で安定動作させやすいことから、電気代や発熱を気にするユーザーに人気がありました。

しかし、当然ながらこれらよりも性能は劣ります。そのため、一般的にはゲーミングPCに不向きなモデルと言われていたのです。ただし、これはコア数やスレッド数が少なかった時代の話であり、現在はT付きモデルであっても十分な性能がある、と考えるのが妥当でしょう。

特に第8世代のIntel製CPUはメニーコア化が進み、ブースト機能があることで一気に性能が高まりました。4コア以上で常時3GHzオーバーの環境でもTDPは35Wですから、一般的なゲーミングPC用のCPUとしても十分に性能が期待できます。

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T付きモデルで亜熱帯化する日本の夏に対応!

猛暑の中で長時間ゲーミングPCを稼働させるとき、TDPは大きな意味を持ちます。発熱が小さく、冷却が容易で、小さいケースでも熱暴走しにくいのです。さらに性能と電気代を考えれば、暗号通貨マイニング用のCPUとしても実用的といえます。

メニーコア化とブースト機能で性能が底上げされたCoffeelake-Sだからこそ、あえて低電圧な省電力モデルを使う、というのは十分アリな選択肢だと思いますよ。