PCケースを選ぶ基準は人によって様々ですが、多くの自作PCファンが基準とするのは「冷却性」「静穏性」「見た目」の3つといえるでしょう。
そこで今回は特に冷却性に注目し、おすすめPCケースをご紹介。夏の暑さ対策をしっかりと固め、PCの熱暴走を防止しましょう!
冷却性の高いPCケースのポイント
冷却性を高めるポイントとしては、
- ファンを多数搭載できること
- メッシュ加工されていること
- マザーボード裏に配線をまとめられること
- 内部構造をある程度自由にカスタマイズでき、エアフローを確保しやすいこと
などが挙げられます。「ゲーム用PCのケースの選び方」にも共通する部分があります。一般的にスチール製は頑丈かつ静穏性も高く、価格も安いのですが、熱伝導性がやや落ちます。また、重量があるため取り回しが面倒な点も注意です。
一方、アルミ製は価格がやや高いものの、軽く、なおかつメッシュ加工が豊富で、取り回しも楽でしょう。熱伝導性もスチールより上です。ただし、スチール製の冷却性重視モデルも増えているため、素材の違いはあまり気にする必要が無いかもしれません。
それよりも、搭載できるファンの数やエアフローの確保のしやすさが重要でしょう。いくら大量の風を送り込んでも、エアフローが確保されていなければパーツは冷えません。最近では、内部構造を自由にかつ工具なしで簡単にカスタマイズできるケースが増えており、こういった機能をもつケースが冷却性に優れるといえるでしょう。
「ゲーム用PCのファンレスはおすすめしません」にも書いたように冷却を重視するならエアフローは最重要です。
冷却性重視ならこれ!おすすめPCケース5選
Cooler Master「MasterCase 5」
冷却ならCooler Masterという自作PCファンも多いはず。MasterCase 5は裏面配線やシャドーベイ、5インチベイなどの着脱機能を有し、エアフローを確保しやすいモデルです。
また、前面はメッシュ加工、天板も取り外してファンを取り付け加工など、冷却性を高めるための拡張性もあります。水冷ユニットを搭載しやすい工夫があることもポイント。
Corsair「Obsidian 550D CC-9011015-WW」
こちらは静穏性との両立も可能なおすすめモデル。前面に12センチファンを2基、背面ファン1基に加えて追加で5基のファンを搭載できます。また、裏配線、ツールレスでドライブを着脱可能など内部のメンテナンス性も上々。こちらも水冷ユニットを搭載可能です。
SilverStone「Kublai SST-KL05B-W」
ケースやファンの老舗として名高いSilverStoneが発売している冷却性重視モデル。12センチファンを前面に2基、背面に1基、天板に2基。底部に2基搭載可能で、前面はメッシュ加工です。
また、内部はツールフリーでカスタマイズ加工になっていることや、水冷用ラジエーターの搭載が可能な点もポイント。他の2モデルと同様、カスタマイズ性とエアフロー確保のしやすさが売りでしょう。
静穏性と冷却性は両立しにくい
今回紹介したPCケースの中には、静穏性と冷却性を両立しているものがありますが、一般的にこれらは反比例します。冷却性を重視するとどうしても音漏れが発生する造りになるため、静穏性対策を完璧にするのは難しいのです。
しかし、そこはケースよりもパーツ選びやファンの回転数、静穏ファンの装着などで解決可能な部分ともいえます。冷却性と静穏性、どちらを重視するかでケース以外のパーツも変わってくることを覚えておきましょう。