eスポーツが世界的な盛り上がりを見せていますが、日本ではまだまだ「男性の趣味」という認識があるように思います。
女性ゲーマーが増えていることに変わりはないのですが、本格的なプロゲーマーが本当に少ないからです。そこで今回はゲーム大国になりつつある中国から、女性プロゲーマーの様子をお伝えします。
女性であってもゲームやゲーミングPCに興味を持つことは、全く不自然ではない時代に突入しているのです。
中国の女性プロゲーマー集団「LLG」
中国ではプロゲーム産業が550億円を超える市場規模になり、今後も成長していく見通しです。そんな中で、女性の活躍も目覚ましいものがあります。
大人気タイトル「LoL(リーグオブレジェンズ)」を対象とした女性のみのプロゲーマーチーム「LLG」は、20代の女性で構成されたプロ集団。中国の平均的な新卒社会人がもらう月収の2倍を稼ぎ出し、上海郊外のマンションで生活しているそうです。
彼女たちは決して貧しい生活をしているわけではなく、あくまでも練習のために共同生活を送っており、連日深夜から朝方までゲームの練習に励むとのこと。
また、彼女たちはそれぞれが元々、卓球選手や体操選手としての経歴を持っていて、アスリートの世界を知っていることも特徴です。ゲーマーというよりは、アスリートの意識が強いため、集団生活をしながら男性チームに負けないようなスキルを身に着けようと訓練しています。
ゲーマー界に女性差別はあるのか?
LLGのメンバーによると、地方のゲームセンターやネットカフェでは女性であることを理由に入店を拒否された例もあるとか。
やはりゲーマーの世界も男性優位なことに変わりは無いのかもしれません。しかしLLGのメンバーたちはそういった逆境にもめげず、中国内で最も有名な女性プロゲーマー集団として名を馳せるようになりました。
女性が男性と同じ分野で結果を残すためには、「実力以前」の問題が多々あります。しかし、eスポーツの分野は男女で最も差が激しい「筋力」や「体力」の差が小さいため、女性でも力を発揮しやすい分野のひとつといえるでしょう。
まずは、彼女たちのように本格的な訓練ができる環境を整えることが、プロへの近道なのかもしれません。例えばPC自体の知識が乏しくても、BTOショップのゲーミングPCを適切に選べば、環境的には男女関係なくなります。
BTOパソコンならばショップのサポートやアドバイスも受けられ、自作するよりも時間やお金を節約してゲーミングPCを手に入れられるからです。
日本でプロ女子ゲーマーは増えるのか?
日本ではゲーム配信サイト「Twich」を中心として女性ゲーマーの配信が増えています。しかし、あくまでも配信者はアマチュアであって、プロゲーマーとは別です。
女性の場合は容姿が先行して評価される傾向にありますから、ゲームの腕よりも話題性が重視されがちです。今後、日本でも女性のプロゲーマーが増えるためには、LLGのような本気の集団が必要なのかもしれません。
とはいえ、ゲーミングPCを手に入れてしまえば、男女の性差は理由にならず、誰もが平等な条件下で競えるというのがゲームの面白さ。これから、女性のプロゲーマーが増えていく可能性は十分にあるでしょう。