夏本番を迎え、CPUの温度が気になってくる季節となりましたね。OC(オーバークロック)仕様のCPUを高負荷で動かし続けるゲーマーであれば、CPUの冷却にも気を使うべきです。
CPUの冷却には当然、CPUクーラーが必要です。しかし、ここで忘れてはならないのがCPUとクーラーを連結する「グリス」。このグリスによって熱伝導性が変わることから、しっかりとおさえておきましょう。
CPUグリス自体の解説は「ゲーム用PCのCPUグリスの選び方」の記事でしています。
グリスの定番とは?
CPUのグリスの定番としては、大きく2つが存在しています。ひとつは最もポピュラーな「シリコン製グリス」です。
CPUクーラーの付属品として同封されるタイプは、ほとんどがこのシリコン製グリスでしょう。ややかためですが、安くて入手性が良いグリスといえます。
このシリコングリスよりも高価で熱伝導性が高いといわれるのが「シルバー製グリス」です。純度の高い微粒子の純銀を含んでおり、シリコン製グリスよりもCPUの熱をクーラーにしっかりと伝え、結果的に冷却しやすくなります。
AINEX社の「Arctic Silver 5」なんかが有名ですね。私も何度もお世話になりました。銀色の半液体状グリスが、どこか高級感を感じさせてくれます。自作PC歴が長い人なら一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
高価だが効果抜群な「ナノダイヤモンドグリス」
名前だけで高そうな印象を受けますよね。文字通りダイヤモンドをナノレベルで加工し、その微細な分子構造によって熱伝導性を高めているという優れもの。
高純度なシルバーグリスを凌ぐ熱伝導性を持っており、固く伸ばしにくいことが特徴です。綺麗に塗るためには、ジップロックでお湯につけるなど、多少工夫が必要かもしれません。
しかしその性能は高く、熱伝導性ではシルバーグリスの1.5倍以上の値(あくまでも理論上です)をたたき出します。最近では価格もシルバーグリスと大差がなくなり、入手性も上々なことから、自作PCファンの定番となりつつあります。
サンワサプライの「TK-P3D」などがお手頃で入手性も高そうです。
地味だがCPU冷却の要ともいえるグリス
グリスは消耗品でなおかつ、CPUクーラーやファンのように目に触れる場所に使われるわけではありません。しかし、CPUの熱をクーラーに効率よく伝えるのは、まぎれもなくグリスの力によるもの。
このグリスをケチってしまったり、しっかりと塗りなおさずにいたりすると、いくら立派なCPUクーラーであってもCPUを冷却できないのです。
シルバーやナノダイヤモンド製でも1000円から1500円前後で入手できるため、夏本番を迎えるこの季節には、ぜひ入手しておきたいアイテムといえるでしょう。