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Ryzen Threadripper「1950X」でCore-Xに対応するAMD

Intelが新ハイエンドCPU「Core-X」で復権を果たすかと思いきや、AMDも負けてはいません。Ryzenの新ハイエンドシリーズ「Ryzen Threadripper」で真っ向勝負を挑む構えを見せています。

両社の製品がこれほど拮抗するのは久しぶりで、10年来の自作PCファンとしてはワクワクが止まりません。ではAMDの新CPU「Ryzen Threadripper」はどんな製品なのでしょうか。

16コアと12コアの2モデルが存在する「Ryzen Threadripper」

IntelのCore-Xシリーズのフラッグシップモデル「Core i9-7900X」が物理10コア(20スレッド)を達成したかと思えば、AMDはこれをさらに上回ってきます。

「Ryzen Threadripper 1950X」は、物理16コア(32スレッド)でクロックは3.4GHzから4GHz、「Ryzen Threadripper 1920X」は物理12コア(24スレッド)でクロックは3.5GHzから4GHzとなっています。

AMD側の発表としては、「Core i9-7900X」よりも「Ryzen Threadripper 1950X」が総合的に有利であると強調。PCI Express Gen.3のレーン数や物理コアの数などがその原因のようですね。

実際に発売されるのは2017年8月上旬とのことですから、2017年はIntel対AMDが一段とアツイ年になりました。2社の拮抗した争いは、自作PCファンやBTOパソコンファンに大きなメリットをもたらします。

拮抗する2社がもたらすメリットとは?

IntelとAMDの実力が拮抗すると、価格性能比(コストパフォーマンス)に優れた新製品が続々と登場し、安く性能の良い製品を入手できるようになります。

今年と同じ状況が、2005年から2006年の「デュアルコア競争」時代にありました。当時は世界の巨人IntelをAMDが猛追し、一時は性能で上回るといった状況になり、優れたCPUがどんどん発表されたものです。

まさに今の「Ryzen VS Core-X」と同じ状態だと思っています。競争が激しい時期になると、BTOパソコンメーカーの動きも活発になり、ラインナップが増えますからね。

自作PCファン、BTOパソコンファン双方に「選ぶ楽しみ」「財布に優しい」といったメリットがあるのです。

ゲーマーなら必ずおさえたいRyzen Threadripper

一般的にゲーム用途ではまだIntel製CPUが有利と言われていますが、ここまでマルチコア化・マルチスレッド化が進めば、そうとも言い切れません。

ゲームをしながら動画エンコード、配信、ボイスチャットなどを何のストレスもなくこなすため、ゲーム外の活動でも有利になるからです。

特にRyzen Threadripper1950XはCore i9-7900Xとほぼ同価格ながらコア数が飛躍的に伸びているため、マルチコア対応のゲームで力を発揮する可能性があります。

Ryzen人気によってマザーボードもこなれてきていますから、次のアップグレードパスとしてRyzen Threadripperを検討してみても良いでしょう。